私の、私だけの大切な
NAZNA
私の、私だけの大切な
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郵便屋が荷物を抱えてあっちへウロウロ、こっちへウロウロ…何かを探して彷徨っている。卵を切らしてしまい、商店街へと買い出しに行っていたオリィがその困っていそうな姿を見過ごすはずがない。
「どうしましたか?何かお困りなのですか?」
「ああ!実はスイーツショップを探しているのです!住所はこの当たりのはずなのに…スイーツショップらしい建物が見当たらなくて…お店の名前でも掲げられていれば見つかるのに…」
ああ!オリィはうっかり卵を落としかけた。絶対に私の店の事だ!オリィは頭を何度も下げつつ、郵便屋に話をして荷物を受け取った。
そそくさと店に戻り、卵と荷物をカウンターに下ろす。はー…と溜め息。確かに小さい店、外観は普通の家に見えるかもしれない。けれど、確かに郵便屋の言う通り看板を掲げればわかりやすい…のだが…
「私とした事が…!名前を決め忘れたのです!お店の完成とメニューばっかり考えていて、肝心の名前を!!こ、これはとても大事な決断になりますね…んんん」
オリィがエルフの元から運びきれなかったケーキの型が入った箱がそんなオリィを見つめていた。箱にはしっかりと郵送元が書いてある。
『菓子店 スイーツ・ラボ』
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お店の名前を考えてください。
尚、このアンサー時に店名を記載する事。
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