透明アンサー
じん(自然の敵P)
透明アンサー
- 107
- 17
- 0
Mithra💀榎木るな
https://nana-music.com/users/8316334
🌙.*·̩͙
目まぐるしくもない
そんな毎日を
漂う様に何度も席に座って
「さぁ、どうかな?君は。」
また試す様に
数字の無い教科書が何かを言った
出来栄えならそれは
まぁ、良いほうだろう。
三桁満点の再生紙を貰って
隣の席では
照れ笑いながら
桁の低い点数の君が席についた
窓の外、求め無いのは
答がすぐ浮かんでしまうから
「それじゃほら、つまらないよ」と
君はいつも楽しそうだ
これ以上消えたい心に触れないで
今日も地球なんてどこにも見えないよ
鳴り出したアラームに
一人「冷たい奴だな」と語りかけてる
今更不思議そうに答を合わせても
何でか全て解りきってしまうから
「このまま死んだって
誰かが代わりになるから」と
呟くことも馬鹿らしいよ
🌙.*·̩͙
sound🎶ふーまふーた 様
https://nana-music.com/sounds/1ViRuPR3jI
🌙.*·̩͙
久しぶりにこんなに眠った気がする、と霞が晴れて、目を見開いた。
眠る前、オーエンはなんと言った?
「いるよ、“ここ”に騎士様が。だから南の兄弟もいるかもね。もうとっくに石になっているかも」
見渡して、なんだか泣き出しそうな顔をしたオーエンを見つける。ブラッドリーはいない。
「身内に正義感の強い馬鹿がいたのを忘れていました。行きますよ、オーエン」
「こわいからやだ」
「…………騎士様とやらもついでに探してやってもいいです」
「騎士様、いるの?」
ミスラは黙って目を伏せた。
正直、このままでもいい気がしたのだ。兄弟のこともオーエンのことも放置して、寝心地の良い場所を探しに行ってしまえば、それで。誰がどこで死のうと自分には関係のないことで、約束に縛られていない今お荷物を2人も抱える必要は無い。そう思うのに。
「いるから、行きますよ」
なぜだか面倒を抱えに行く気になってしまうのだ。
Comment
No Comments Yet.