遠い夏~津軽に寄せて~ (part3)
谷山浩子
遠い夏~津軽に寄せて~ (part3)
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月曜日の谷山曲Part3🎶
お聴き下さりありがとうございます。
(ボリュームをお好きに調整してください。
モノラル音源へのコラボでは、
ボリュームがうまく調整できず
いざ再生すると遠かったり近かったり🙇♀️💦)
Part1はこちらです。
https://nana-music.com/sounds/060eb1fe
Part2はこちらです。
https://nana-music.com/sounds/060ef97c
よろしければ3部続けて
お聴きいただけると幸いです🙇♀️
とはいえ、キャプション長いですし、
文学あまり興味無いという方は
どうぞご無理のないように、よしなに🙇♀️
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実は初めてこの曲を聴いて
予備知識もなかった頃、
あなたを奪われて死んだ心を
と歌うこの歌の
「誰に奪われたのか」を、
私は恋人のことと思っていました。
彼に奪われた心、でも今は行き場のない
破れた心のことだと思っていたのですが…
歌の主人公は、山崎富栄なんですよね。
っていうことは、「あなた」は太田静子という、
奥さん以外の、太宰の子を宿した女性でしょうか。
もしくは、やはり心中した太宰のことでしょうか。
まぁ、音楽を聴くうえで、
それを明確にするのは無粋か
という気もしますが…。
でも、「あなたを奪われた」気持ちは
歌うとなると、どういう立場でなのかで、
随分変わると思うんです。
それで今回は、山崎富栄の気持ちに
シフトして歌ってみました。
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「私の好きなのは
人間 津島修治なのです」
と作家 太宰治ではなく、
太宰のありのまま全てを好いた山崎富栄。
ところが、愛人の子どもの認知問題が発覚する。
「ごめんね、もっと可愛がるから。
静子には逢わない、一生逢わない」
と必死に誓う太宰。
山崎富栄は、妻帯者である太宰を
そのまま愛していたので
奥さんに嫉妬の矛先は
向かわなかったようでした。
むしろ、「先生はもっと
奥様やお子さんを大切にしなくちゃいけないわ」
と諭すこともあったようで。
しかし、太田静子とは違った。
激しい憎しみと嫉妬に苦しむ。
「苦しくッて、悲しくッて、
五体の一つ、一つが、
何処か遠くの方へ
抜きとられていくみたいでした。」
それが昭和22年のこと。
その1年後、昭和23年6月13日。
ふたりは玉川上水にて無理心中をする…。
太宰38歳、富栄28歳。
なぜ死なねばならなかったのかは
わかりません。
死んで幸せだったのかもわかりません。
互いの体を紐で縛り、
離れぬようにして
玉川上水の下流に浮かんでいたふたり。
太宰の死顔は穏やかで、
富栄の顔は恐怖に歪んでいたとか。
そのわけもまた、ふたりだけのもの…。
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太宰作品は中高生の頃、
『斜陽』の頽廃的でアンニュイな、
それでいて上品でどこかイノセンスな文章に惹かれて
よく読んでいたのですが
大人になって読んでみると
太宰のダメンズっぷりがどうも…
で離れてました(笑)。
今回歌うにあたって、色々と
文献漁ってみました。
でも、人の心を奪うって
どういうことなのか、って時々思います。
山崎富栄は、奥さんから太宰を奪った悪女
と書かれたこともあるけれど、
奪う以前に、太宰の心は
富栄のところに向かっていたから
富栄も太宰に向かったんじゃないかと思います。
でなければ片恋で終わるはず。
それでも、彼女は太田静子に
太宰を奪われたと怨嗟する。
言うて、そもそも山崎富栄も
既婚者ではあったわけで。
谷山さんは歌詞に書いていないけれど
人はゆく 人の道…
敢えて韻を踏むように
3番にこの言葉を置かずとも
聞こえてくるような気がします。
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〈参考書文献と引用〉
太宰治との愛と死のノート・長篠康一郎編著
恋の蛍 山崎富栄と太宰治・松本侑子著
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以上、主観で書きました。
納得いなかない方いらっしゃって
当然と思いますし
説や論はひとつである必要が
ないと思っております。
何卒ご容赦ください。
この曲はほんとに
ピアノがとても美しいのです。
ステレオになった時はまた
歌わせていただきたいです🙇♀️
その時はキャプション短く…(笑)。
にわとりのとさかさん
筆舌に尽くし難い
素晴らしい演奏を
ほんとうにありがとうございました🙇♀️
そして、長いキャプションを
3サウンドにわたり
お読みくださり、お聴きくださり
ほんとうにほんとうに
ありがとうございました🙇♀️💕
心からの感謝を🙇♀️🙇♀️🙇♀️💕
#うか谷山浩子 #nana文芸部
Comment
26commnets
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- ハックルベリー フィン✨サウンドお引越し中😅うかさんのサウンド✨母と浸り込んで聴いていました😆✨ 素晴らし過ぎて、何度も拍手を押してしまいたくなる衝動を抑える事が出来なかった✨ 太宰治と山崎富栄…かぁ 圧縮された感情が表現された歌声に感動✨🥲🎶 そして、うかさんのキャプション、共感しながら すっかり瞬きするのを忘れて繰り返し読み返していました👀💕 にわとりのとさかさんの、情感溢れるピアノの演奏も素晴らしい🍀 感動的なサウンドを聴きながら、うかさんの作品に対する考察を読めるなんて…更に気持ちが高鳴っていきました。 恐らく、脳内麻薬的な成分が検出されるの間違い無し! これは1人で楽しんでは勿体ないと、母の頭にヘッドホンを被せたところ…首を横にフリフリ白目クルクル! 感動して涙が出る!!😭と興奮し、2人でご本家谷山浩子さんの歌をYouTubeで観る事に! 結論…🍀うかさんと、にわとりのとさかさん のサウンドの方が感動的ねぇ✨鳥肌たっちゃう❤という結果が出ました🥇👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻😭 スマホに、うかさんの歌送って~🙏との母の懇願で nana説明後こんな素晴らしいんなら、お母さんも聴きたい!! …とここまでコメント打ち込んで話が脱線しまして、そうこうしてるうちに眠りこけておりましたとさ…ちゃんちゃん😅 iPadのコメントうっかり寝落ちで消えてなくて良かった 人間とは如何なるものか…愛について深く問う…本来 誰しもが導かれるであろう善悪の二元論から逸する「衝動 」によってコントロールを失ってしまう男女の愛。 求める愛の形は人それぞれ違っているように見えて、最も深い部分で 「魂」が渇望するものが何なのか。それを知る為にいつの時代も存在する、ある愛の形なのか…🙄 そして、究極「自分」という存在が何たるかを求める事に繋がって行ってしまう… まるで波紋のように広がりを見せる太宰と山崎富栄の 道ならぬ恋 は、人間の永遠のテーマとも言える「愛」だけに留まらず沢山の真理について深く考えさせる… でも、愛って 頭でいくら考えても理性だけではわからないのよね… 愛されたい…愛したい…という想いは、そこを越えた感覚だし、そもそも、そんな意識を感じていなくても、偶然なのか必然なのか、出会ってしまうと踏まないはずの地雷を踏んでしまうものなのかも… 絶対と言い切ろうとしても、絶対と言えるのは「人は必ずいつか死ぬ」それだけだって聴いたことがあるし… もし、そうならば出逢ってしまう。それが「因果」なのね…🙄 コメントサラッとは書けなくてダラダラと長文、しかも送信こんな遅くなってしまった😅あは とっても素晴らしい三部作を聞かせてもらえて心揺さぶられました🍀ありがとう.。.:*💕←母も申しております😆🙌🏻❤ 追記…ごめんなさ~い!さっき行間を改めて詰め直しました 😆笑
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- ななトン
- 雅楽明華(ウタアケ)ちょいと太宰に似た人物が身近に居たので、いろんな立場から思いを馳せてみました✨((✧σωσ) 人間の情って環境の元、方向性によってかなり変わってくるから面白い!
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- ななトンうかさんのキャプションと歌声がどうしても気になって戻ってきました。太宰治は心の病(脳の病気)だった。と解釈してしまうのはあまりにも寂しく切ないことですが、、それを理解していたのが山崎富栄だったのかなと思います。単純なようで実はここが一番難しいのかなと。。 私は、可愛い子供たちと関わるお仕事と障害のある方と関わるお仕事をしています。(どちらもパートですが😅)精神の障害って最近になってようやく理解されつつあって、それでもまだ社会的偏見は大きくて、、でも現代であれば薬を飲んで、リハビリして、家族が支えて前を向けるけれど、あの頃はどうだったのかな?と考えると胸が締め付けられます。と自分でも何を話してるかわかりませんが。。どうしてもここでうかさんとお話ししたくて戻ってきちゃいました😅 意味不明な文章ですみません😂
- 橙🍊 幾億光年(歌inと伴奏と2つ投稿しました)音がと文学の融合🍀。 歌詞自体は短いのに、この情報量の多さ。太宰治の人間性まで触れて、こんなに深く、考えさせられる作品を伝える、うかちゃんの素晴らしさを改めて感じました。 考察がほんとにすごい。 うかちゃんの設定、違う設定、色んなドラマを思い浮かべながら、それにしても、最後は死を迎えるだなんて、絶望に向かっていく雰囲気が実は1番から伏線はあったのだと気付かされました🍀。 深く、谷山浩子さんとうかちゃんの世界に触れさせて貰いました🍀。
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- ムーニすごい熱量の三部作✨ 通して聴くには、体力があって(寝不足じゃなくての意)時間があって浸れる余裕があるときの今、ということで遅ればせながらお邪魔します😌 とにかく、長いキャプションに引き込まれて(笑)でも、うかちゃんの歌が始まるとどうしてもニコニコ笑顔☺を思い浮かべて没頭できずw かといって音楽無しでキャプション読んでもなんだか耳寂しいので…前の携帯!!今でしょ👍とばかりに、キャプと素晴らしい伴奏で味わってから、歌入りに戻りました🙌 愛するって理屈じゃないフィーリングみたいな部分や、才能に惹かれたり計算だったり嫉妬だったり。太宰に惹かれる女性の心の複雑さを垣間見たようでした。そこに4角関係?的な複雑さも絡まって、最後には玉川上水。当人はそれで満足だとしても、残された者の苦しみもあるわけですね。なんとも言えない虚しさも残ります。ちょっとびっくりだったのは…富栄さんの亡くなった年齢からすると私の母の姉(10人兄妹なので💧)と同い年くらい。28歳もったいないね。 美しくこみ上げるようなピアノとうかちゃんの儚げな歌声の余韻がのこる作品でした。 谷山さん、大きすぎる!!
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- うか🐾城村優歌🐈今週コメントお休みし〼🙇♀️
- ㎏Parsons力作コラボですね〜👏👏👏 太宰が今の世に生きてたならネットやメディアに炎上袋叩きで心中まで完遂できなかったかも🤭