『声劇』題:ほんの少しの非日常『台本』
朗読者:
『声劇』題:ほんの少しの非日常『台本』
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No.23
台詞
早起きは三文の徳というらしいが。
どうやら、本当らしい。
いつもよりもうんと早くに家を出る。
心なしか空気が澄んでいる気がして、少し得をした気分になる。
ぼんやりとした色彩に色が灯り、
アスファルトを鳴らしながら、鼻歌をこぼす。
太陽が目を覚ますと、少し心が弾んだ。
うーんと、伸びを一つ。
朝だねぇ。
そんな風に呟くと、猫が私に擦り寄ってきた。
あぁ、何だか幸せだなぁ。
猫を撫でながら、そう思う。
いつもと少し違う日常。
見上げた空は、何だか綿菓子みたいで。
ほんの少し早く起きるだけで、世界はこんなにも違うのだ。
お腹も空いてきたし、どこかで朝ごはんでも…
あれ、こんなところにパン屋さんなんてあったっけ?
あれれれ?いい匂い……
美味しそうな匂いに誘われて、私は知らず知らずのうちにパン屋さんのドアノブに手をかけていたのだった。
#声劇 #台本 #台詞
Comment
4commnets
- ゆいか@低音系女子素敵な台本お借りして読ませていただきます!!!!
- いもこ@お借りしました
- らとお借りしました。 素敵な台本、ありがとうございました。
- 鵺都台本お借りさせていただきました!