命に嫌われている。
₊*̥𝙰𝚜𝚝𝚛𝚊𝚎𝚊☪︎₊*˚
命に嫌われている。
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__𝕎𝕖 𝕒𝕣𝕖 𝕙𝕒𝕥𝕖𝕕 𝕓𝕪 𝕝𝕚𝕗𝕖.✩₊*˚
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「どうやら、私達十二人の他にも……星座の名を冠する星巫女がいたらしい」
刹那がそう言葉を放った瞬間、周りの空気が凍り付いたように感じた。
隣にいた紅愛の瞳が一瞬、驚いたように見開かれる。
驚くのも当然だ。自分達以外にも星巫女がいた、なんて――刹那に言われるまで、考えもしなかった。
辺りが水を打ったように静まり返ってもなお、刹那は話し続ける。
「星巫女に選ばれてからずっと、儀式の時間を除いて――私は、星天界を調べていた。そこで見つけたんだ。私達の星座と星巫女としての星座にずれが生じているのは、偶然などではない。他に理由があった。
……儀式の頻度だってそうだ。世界を維持するためだけならば、毎日のように召喚されなくても良いはずだ。それ以外にも、星巫女の使命が――伏せられてきた使命があった、ということだ。つまり――」
感情を極力抑えようとしながらも、動揺が滲んだ声で刹那は続け――最後まで話し終える前に、集められた部屋に灯っていた明かりが、音を立てて消えた。
暗闇の中、見えるのは満天の星空だけ。硝子張りの大きな窓越しに見える、無数の星屑だけ。
何が起こったかを把握する前に、世界が揺れた。
部屋の隅に積まれた本の山が、崩れ落ちて撒き散らされる。
一瞬の横揺れの後、四方から硝子の割れるような音が響き渡った。
「伏せろッ!!」
刹那が叫び、反射的に身体が動いた。隣の紅愛の肩を掴み、強引にその場に伏せさせる。
恐る恐る顔を上げると、そこには予想もしなかった光景が広がっていた。
部屋の壁のほとんどを占める、大きな硝子窓が割れたのだと思っていた。だけど、違った。
粉々に砕け散った硝子の周囲――星天界の外縁部にも、無数のひび割れが走っている。
今にも、硝子と同じように砕け散りそうだ。
星天界全体が、得体の知れないものに壊されようとしている――攻撃されている?
冗談じゃない、と思った。星天界は、世界と隔離された場所――言うなれば、世界と星空の中間地点――に存在している。
星天界が破壊されようものなら、藍空達星巫女は死んでしまうだろう。
何とかして、止めなければ。
そう思うけれど、原因も何も分からないから手の打ちようがない。
窓 硝子の向こうに広がる星空を眺めた。ぼんやりと、何かの影が浮かんでいる。
明らかに、さっきまでは見えなかった何か――少女?
輪郭のはっきりしない曖昧だった影は、徐々に少女を形作っていった。
暗闇の向こうに、髪の長い少女の影が浮かび上がる。
――遠くから、知らない歌声が聞こえた。
この世界を嫌って恨んで憎んでいるかのような、悲しい歌声だった。
歌声と呼応するように、星天界が壊されていく。
彼女が、世界に攻撃を加えている?
少しずつ、少女の影が近付いてくる。
彼女の姿は確かに見えているのに――誰も、何も言葉を発さなかった。
𝕋𝕠 𝕓𝕖 ℂ𝕠𝕟𝕥𝕚𝕟𝕦𝕖𝕕...
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✯𝕃𝕪𝕣𝕚𝕔✯
🔥「死にたいなんて言うなよ。」
「諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
⚖実際自分は死んでもよくて
周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
🔥他人が生きてもどうでもよくて
⚖誰かを嫌うこともファッションで
🔥それでも「平和に生きよう」なんて
🔥(⚖)素敵なことでしょう。
⚖画面の先では誰かが死んで
🔥それを嘆いて誰かが歌って
⚖それに感化された少年がナイフを持って走った。
🔥⚖僕らは命に嫌われている。
価値観もエゴも押し付けて
いつも誰かを殺したい歌を
簡単に電波で流した。
僕らは命に嫌われている。
軽々しく死にたいだとか
軽々しく命を見てる僕らは命に嫌われている。
✯ℂ𝕒𝕤𝕥✯
♋︎Cancer #星巫女_紅愛
🔥紅愛(cv.未蕾柚乃)
https://nana-music.com/users/2036934
♎︎Libra #星巫女_藍空
⚖藍空(cv.くろ)
https://nana-music.com/users/1544724
₊*̥素敵な伴奏をありがとうございました☪︎₊*˚
➴bataojisan様
https://nana-music.com/sounds/04da85f0
✯𝕋𝕒𝕘✯
#Astraea #星巫女
#命に嫌われている #カンザキイオリ #初音ミク #VOCALOID #ボカロ #まばたきコラボ
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