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中編
そして、彼女とは反対側の通路を歩き、部屋に入ると、中心に置かれたソファーに座る人物に声を掛ける。
オリヴァー「ただいま、レイ。」
そこには、青みがかった黒髪をゆるやかに巻いた美しい女性、レイが座っていた。
レイは、ソファーの背凭れに腕を置き、振り返る。
レイ「おかえりなさい、オリヴァー。今日は遅かったのね。またあの子が邪魔を?」
オリヴァーは、ソファーに座ることはせず、背凭れに背を向けて寄り掛かる。
オリヴァー「先に殺されてしまっていたよ。たぶん、あの様子だと依頼人の方も」
レイ「・・・お疲れ様。」
オリヴァー「ありがとう、レイ。」
そう言うと、ようやくレイの隣に座る。
レイ「記憶は大丈夫だったの?」
オリヴァー「どうだろうね。」
間髪入れず、"クレアはLiarだから。"とレイに聞こえないように呟くオリヴァー。
レイ「何か言った?」
聞き返すレイの頭を優しく撫でるオリヴァー。まるで、それ以上は聞くなと言うかのように。
オリヴァー「何でもないよ。・・・さぁ、今夜はもう寝るといい。」
レイ「・・・眠くないわ。」
オリヴァー「それでも、だよ。」
レイ「・・・分かったわ」
オリヴァー「いい子だね。」
レイ「・・・子供扱いしないで。」
オリヴァー「・・・レイ、君には無理をしてほしくないんだよ」
レイ「・・・無理なんかしてないわ。」
オリヴァー「・・・」
無言の圧力に、レイは渋々と頷く。
レイ「・・・気をつけるわ。」
オリヴァー「ありがとう。・・・おやすみ、レイ。」
レイ「・・・おやすみなさい」
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