編集中(後編②)
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後編②
その瞬間、部屋の扉が開き、クレアとレイが顔を出す。
クレア「オリヴァー?」
レイ「何の騒ぎ?」
レイの姿を見た瞬間、ギルバートの大声が部屋中に響き渡る。
ギルバート「うおおお!!!???」
クレア、オリヴァー「煩い」
レイ「ギルバート、こんな朝からどうしたの?」
ギルバート「え、あ、あの、その、えっと、・・・」
途端にしどろもどろになるギルバートにため息をつくオリヴァー。
オリヴァー「ギルバート、理由くらい話してあげないと。」
ギルバート「あ、あぁ、そうだよな!・・・えっと・・・・・・レイ!」
レイ「何?」
ギルバート「・・・よかったら、その・・・」
ギルバートは緊張した面持ちでレイに話しかける。
ギルバート「し、」
レイ「し?」
ギルバート「しょ」
レイ「しょ?」
ギルバート「しょ、食事に行かないか!!?・・・・・・みんなで」
"みんなで"という言葉に、思わず言葉をこぼすオリヴァー。
オリヴァー「・・・馬鹿。」
クレア「え?レイを誘ったんじゃ・・・」
意図を知ったクレアは、確認するかのようにオリヴァーを見る。苦笑してオリヴァーは断ろうと口を開くが
オリヴァー「・・・ギルバート、悪いけど俺たちは、」
レイ「食事?・・・そうね、たまにはみんなで行きたいわ・・・」
レイの言葉にあっさりと手のひらを返す。
オリヴァー「行こう」
スマートな切り替えに、クレアとギルバートは同時に驚く。
クレア、ギルバート「えぇぇ!!!?」
明らかに断ろうとしてくれてたのに、何故だと言いたげな2人の顔を見て、オリヴァーが冷たく言い放つ。
オリヴァー「何か問題でも?」
圧力に耐えられず、2人は即答する。
クレア、ギルバート「・・・特に思い当たりません。」
そんな2人には気づかず、レイは微笑む。
レイ「…楽しみ。」
すると、先程までの冷たい雰囲気はどこにもなく、レイに微笑み返すオリヴァー。
オリヴァー「そうだね。ギルバートのリサーチなら外れはないだろうし」
レイ「それもあるけど、貴方とお出掛けできるのが・・・」
恥ずかしげに笑うレイの頭を撫でるオリヴァー。
オリヴァー「・・・楽しもう。」
レイ「・・・えぇ。」
そんな2人の雰囲気を複雑に思ったギルバートは、クレアを見ずに話しかける。
ギルバート「クレアさんクレアさん、・・・何なんですか、あいつ。」
クレアは絶望の表情を浮かべている。
クレア「・・・オリヴァー」
反応がないクレアにしびれを切らした、ギルバートはクレアの方を向くと、
ギルバート「聞いてる?ねぇ、」
間髪を入れず、クレアは笑顔で
クレア「黙って。」
固まって返事をするギルバート。
ギルバート「はい。」
2人は、改めてオリヴァーとレイを眺める。
ギルバート「お互い大変だけど、頑張ろうな。」
仲間意識が芽生えたと思ったギルバートは、笑顔でクレアを見るが、
クレア「あんたと一緒にしないで」
と、クレアに冷たく返される
ギルバート「はい。」
つれないクレアに苦笑していると、オリヴァーに話しかけられる
オリヴァー「ギルバート、もちろん君の奢りだよね?」
ギルバート「え?」
オリヴァー「だってそうだろう?こんな非常識な時間に押し掛け、家主を起こしておいて、何もないなんて・・・ね?」
再びかけられる圧力に即答するギルバート。
ギルバート「はい。是非、奢らせていただきます。」
レイ「ありがとう、ギルバート。」
ふにゃりと微笑むレイを目の当たりにして、思わず呆けた返事をするギルバート。
ギルバート「・・・あぁ。」
"生きててよかった"と、レイには聞こえないように呟くギルバート。
その呟きをオリヴァーが聞いてたとかいないとか・・・
FIN
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