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雨野 あめ
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「睡眠に良いアロマ…だっけ?そうだね…頭が冴えちゃうとかならラベンダー、スイートマジョラム。睡眠時間が不規則で寝付けないならローズゼラニウムやベルガモット。ぐっすりと深い眠りにつきたいならヒノキとかスギかな。」(1:22-1:04)
2人は取引の為エラの家へと来ていた。中には様々な種類の植物が沢山ありまるで1つの森のようになっている。
「ふふ…流石ですね、エラ。では貴女が挙げた植物を全て頂けますか?帰って調合してみます。」(1:03-0:56)
幻蝶がそう言うとエラは植物を手に取り丁寧に包装していく。
「…はい。他にも効果ありそうな植物を入れておいたよ。効果についてはメモ書きも入れてあるからそれを確認してね。」(0:55-0:47)
エラは幻蝶に手渡すとそう説明する。幻蝶はにこ、と微笑むと感謝を述べ家を出る。
「あら、ご丁寧にありがとうございます。ではまた会いましょうね。エラ。」(0:46-0:41)
そして来た時のように青龍に乗ると天空へ舞い上がった。
_数日後
エラが家で植物の手入れをしていると窓の方から微かに物音が聞こえる。
「ん…なんだろう…って蝶々?」(0:40-0:36)
窓を開けるとそこには青い蝶が止まっていた。近くに小さな袋があることからこの蝶が持ってきたのだろう。中を確認すると一通の手紙と小瓶が入っていた。
『Dear エラ・べハティ
先日は私と取引をして頂きありがとうございました。お礼として調合したアロマオイルをお裾分けしますね。貴女に良い夢が届きますように。
From 紫幻蝶』(0:35-0:21)
「わ…良い香り…!ふふ、流石は夢の能力者だね。…蝶々さん届けてくれてありがとう。貴方の主人にも感謝を伝えておいてくれる?」(0:21-0:08)
そうエラが伝えると蝶はエラの言葉を理解したようにひらひらと空へ羽ばたいてゆく。
「いつか争いなき世界でまた貴女に会えたら良いな…なんて。」(0:07-0:00)
エラは蝶を見送るように空を見上げ微笑むと静かに窓を閉めた。
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