Old Dog Tray 弾き語り

Stephen Collins Foster

19世紀のアメリカの曲です。 のちに作られた「大きな古時計」に影響を与えたと言われているようで、確かにとても似ています。 僕の敬愛する北方謙三兄さんの小説に登場する、警視庁捜査一課の高樹警部。 高樹はこの曲を鼻歌で歌うのが癖で、そのことがやがて物語に強烈なインパクトをもたらすようになります。 高樹がやるのは途切れ途切れの鼻歌なので、小説の中では歌詞やメロディについて詳しいことには一切触れられず、 「高樹がまた陰気な鼻歌をやっている」 「あれを聞くと気が滅入る」 という具合に記述されるのみなのですが、その鼻歌が登場人物にとって意味深いものへと変わっていきます。 高樹が登場する作品はいくつもあって、その終盤には、高樹が何故老犬トレーという曲を知ったのかが明らかになります。 何故歌い続けるのかも理解出来るようになります。 その作品群を愛する僕にとって、この曲は特別なものです。 Old Dog Tray（cover full） https://youtu.be/7JWM5zcb_Ss 歌詞✩࿐⋆* The morn of life is past， And evening comes at last, It brings me a dream of a once happy day, Of merry forms I've seen. Upon the village green, Sporting with my old dog Tray. 人生の朝は過ぎ去り やがて夕暮れが訪れる 幸せだった日々を私は思い出す 村の草原で 年老いたトレーと楽しく遊んだことを Old dog Tray's ever faithful, Grief can not drive him away, He's gentle，he is kind, I'll never，never, find A better friend than old dog Tray. トレーはとても誠実で どんな悲しみにも負けはしない 優しくて思いやりがあって トレー以上の友達など見つけられない The forms I've called my own, Have vanish'd one by one, The lov'd ones，the dear ones, have all pass'd away, Their happy smiles have flown, Their gentle voices gone; I've nothing left but old dog Tray. 大切な人たちはひとりずつ消えていった 恋人も親しい人も誰もいなくなった 幸せな笑顔は足早に去り 優しい声も聞こえなくなった 私にはトレーしかいなかった Old dog Tray's ever faithful, Grief can not drive him away, He's gentle，he is kind, I'll never，never, find A better friend than old dog Tray. トレーはとても誠実で どんな悲しみにも負けはしない 優しくて思いやりがあって トレー以上の友達など見つけられない When thoughts recall the past, His eyes are on me cast, I know that he feels what my breaking heart would say; Although he can not speak I'll vainly，vainly seek, A better friend than old dog Tray. 昔を思い出すと トレーが私を見つめている 話せなくても彼には分かっているのだ 私がトレー以上の友達を 虚しく捜し求めることを Old dog Tray's ever faithful, Grief can not drive him away, He's gentle，he is kind, I'll never，never, find A better friend than old dog Tray. トレーはとても誠実で どんな悲しみにも負けはしない 優しくて思いやりがあって トレー以上の友達など見つけられない #アキFoster弾き語り #アキOldDogTray