仲良し三兄弟【オリジナル単発作品】
なりぃ
仲良し三兄弟【オリジナル単発作品】
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信号ということで、
それに関連した小説を作成しました。
タイトルは「仲良し三兄弟」です。
ここでキャラクター紹介
🟥長女
怒りっぽい性格で、素直に甘えることができない。
しかし、何かと兄弟思いの少女。
彼女の台詞は「」。
🟨次男
いつも陽気で笑顔が素敵、
周りを明るくすることが得意な少年。
彼の台詞は『』。
🟩末っ子
マイペースな性格の小さな少年。
彼の台詞は“”。
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三人の兄弟は仲良く過ごしていた。
しかし、ある日の深夜、いつもマイペースで
おっとりとしていた小さな少年は、〇〇をした。
その数年後に、少年。
家でも、学校でも、笑顔を絶やさないでいた彼が、
突然〇〇をした。
彼のそばにある汚れた紙切れには、
「ごめん」といった一言だけを残していた。
しかもその紙切れにはところどころ丸く、
小さなシミで濡れていた。
少女は思った。
…なんで気がつかなかったんだろう…
ずっと仲良くしていたのに…
誰よりも近くで寄り添っていたのに…
誰よりも…私が一番知っていたのに…
大切な人たちを失った少女は、自分の無力さと、
それに対する怒りを、胸の中にひしひしと
染み込ませていった。
ごめんね…ごめんね…
何かが溢れたと同時に、足が崩れ落ちた。
その後、大きな泣き声が聞こえた。
……誰の泣き声…?
…あぁ…この泣き声は………私か…
こんなに大声で泣くのは久しぶりだ…小学以来かな……
と、どうでもいいことを考えながら、
少女は拭いきれない罪と、どす黒い絶望を感じながら、
幼子のように、ただただ泣き続けていた。
その泣き声は、雨が降る闇夜に響いた。
突然少女の涙は止んだ。
「…今行くね……」
掠れた声でそう呟いた少女は、
やがて一歩を踏み出した。
その後、真っ白な世界が広がった。
少女は迷いもなく歩き続けたが、
足跡が一つ立ち止まった。
少女の目の前には白黒の縞模様。
その真ん中には少年が立っていた。
「…そこにいるのは誰…?」
『!』
少年は驚いて振り返った。
『………姉さん…?』
その少年の見た目と声に覚えがある少女は
目を見開いた。
「……もしかして」
“おーい!” 「!」『!』
少女の声を遮って、どことなく呑気そうな声が
二人の耳に届いた。
二人は振り向くと、縞模様の向こう側で
小さな少年がこちらに向かって手を振っていた。
“お姉ちゃーん!お兄ちゃーん!”
『あ…あいつって…まさか…』
「えぇ…」
“早く来てよー!僕ずっと待ってたんだから!”
古い思い出の中に封印されていた、
小さな少年の姿を見た時、少女と少年の胸に何かが
こみあげ、彼の元へ走っていった。
そして、二人は彼を強く抱きしめた。
“うわっ!ちょっとっくすぐったいよ…!”
『……本当にお前なんだな…!』
“ん?そうだよ?兄ちゃん。”
「ごめんね…本当にごめんね…」
“僕なら大丈夫だよ?”
小さな少年は二人を交互に見た。
“僕がいない間に大きくなったね!
羨ましいなぁ〜”
「まぁ…ちょっとしか背伸びてないんだけどね…」
『あはは…』
“えへへっじゃあ行こ!”
「えぇ」 『おう!』
三人は仲良く手を繋いで、
いつまでも歩道の向こう側を歩いていった。
END
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※この小説の一部はノンフィクションと
なっております。
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Comment
2commnets
- なりぃ
- nick今回少しシリアスな展開でしたね!😎小説の最後を緑、黄、赤の三色で韻を踏む構成なかなか技巧的な気がしました!