【予告風声劇】 やがて憂乖するアイオライト

◇レティシア： ◆デイヴィッド：

溺れてしまいたいと願うほど、 この幸福は、私には苦しかった。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ (1:30〜) ◇ ――本当に泡になるべきは、私だったのに (1:24〜) ◆ 「あのとき、僕は夢を見ていたんだ」 ◇ その瞳をのぞいた瞬間、心を奪われてしまったのです ◆ 「そこでは美しい歌が聞こえてきていた」 (1:12〜) ◇ 「はじめまして、王子様」 ◆ 「……君だった、その深い青の瞳を覚えている」 (すれ違いは〜) ◇ 「この幸福は、誰のものだったのでしょう？」 ◆ 「……それは、」 (悲しみを〜) ◇ 「見つめていた瞳を知っていました」 ◆ 「あの声を忘れられないんだ」 ◇ 「けれども気付かぬふりをしたのです」 ◆ 「君だったんだろう？」 ◇ ――いいえ、それは私ではありません (勇気を奪い取って〜) ◆ 「どうしてどこにもいないんだ……！」 (いつか君に〜) ◇ 伝えなかったのは、確かに私の意思でした ◇ 臆病で卑怯な、醜いわたし ◆ 「僕が愛しているのは他の誰でもない、君だけだ」 ◇ 誰にも知られず海に融けたあの子は、どうなるのでしょう (飛んでゆけ〜)(被せ合いながら) ◆ 「っ、間違ってなんかなかったんだよ！」 ◇ 「こんなにも苦しいのに、それでも、」 ◆ 「ひとりで全てお終いにしないでくれ」 ◇ 「どうしようもなく、貴方を愛してしまった……っ、」 (0:14〜) ◆ 「僕だって、君と同じ罪を犯した」 ◇ 「この身が朽ちるまで、忘れたりしないから」 (0:06〜) ◆ 「……だからどうか、僕たちに次がありませんように」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ◇レティシア 隣国のお姫さま。ある秘密を隠している。 ◆デイヴィッド ある海の近くの国の王子様。航海中に嵐にあうが一命を取り留める。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ そのアイオライトがさいごに映していたのは、 きっと、――否、何だったのだろう？ こんばんは、結衣です。 6作目は泡にとけたあの子を知る、たったふたりのおはなし。 今回は「人魚姫」より。 タイトルの「憂乖」、或いは「融解」はそのまま「ゆうかい」と読みます。 原作では隣国の王女は人魚姫のことをまったく知らないのですが、もしもその存在を知っていたとしたら……？ これは誰もが知る物語の、誰も知らないもうひとつの御伽噺。 この物語は大勢の人が見たとき、たぶんきっとハッピーエンドなんです。それが王子様とお姫さまにとって誰もが幸せな結末ではなかったとしても。 自分の選んだ道がすべて正しいとは限らないけれど、それでももう分かれ道に戻ることはできません。例えどれほど苦しくても、光が見えなくても、最後は前に進むしかないのだから。 きっとふたりは、一生消えることのない罪をひっそりと抱えて、あふれる幸福の中を歩いていくのでしょうね。 ＿＿優しいあの子が、 どうかもう泣いていませんように。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ BGMとしてお借りさせていただいている 御縁 祇緒 さまの素敵な歌と、Kris さまの素敵な伴奏にも “ 必ず ” コメントと拍手をして頂くようお願い致します。 今回、お歌の依頼を快く引き受けてくれた祇緒ちゃんに心からの感謝を。 台本やキャプション等のコピペ、転載などはご遠慮ください。ご協力のほどよろしくお願い致します。 たった90秒だけ切り取られた愛おしい彼らの物語に、息を吹き込んでくださる方を心からお待ちしております。 #予告風声劇 #予告風声劇台本 #2人声劇 #二人声劇 #声劇台本 #声劇 #台本