第13話「ミナーヴァ鮮烈デビュー!」/Little Busters!(Rita)
プリンセス・アテナ
第13話「ミナーヴァ鮮烈デビュー!」/Little Busters!(Rita)
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第13話「ミナーヴァ鮮烈デビュー!」
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グランツ王国の首都グラドで年に一度開催される『葡萄酒フェスティバル』。
全国各地から集まったたくさんの醸造家たちが自慢の逸品やこのイベントのために新しく開発した新作の葡萄酒などを振る舞い、それを目当てにたくさんの国民が集まってくる。
中には国境付近の街から馬車で3日もかけて来る者もいるほどだ。
提供される葡萄酒はフェスティバル用の特別なものだったり、醸造家が遠方から運び込んだりしているものなので普段酒場で飲むような酒より多少値は張るのだが、そこは“お祭り価格”というものである。野外の開放感や酔いも手伝い、財布の紐が緩む者も多いようだ。
フェスティバルの会場には葡萄酒や食べ物を販売するための大小様々なテントが輪になるように建てられ、その中心には大きなステージが設置されている。
ステージでは専門家による葡萄酒のプレゼンテーションや楽器の演奏、少数民族の伝統舞踊の披露など様々なイベントが行われ、来場者たちは美味い葡萄酒と料理に舌鼓を打ちながらそういった出し物も楽しめるようになっているのだ。
ここは、そのステージの裏側にある出演者の楽屋。
そこにはピンクと白を基調としたステージ衣装に身を包んだ、ミナーヴァのメンバーたちがいた。
👑「ついに私達の初ライブの日がやってきたわね……!ああっ、楽しみだわ!」
⛪「あたしも!今日は朝からずーっとワクワクしてるの!」
✝️「ひめ…アリアさんとイナンナはすごいね……私は膝が震えちゃって……ううう」
🔮「わたしも、さすがにこのお客様の数は緊張しちゃうわ。ダンスを間違えないか心配で……」
💰「そうなのか?お前さんは大丈夫だと思うぜ。それに、ダンスは意外と体が覚えてるもんさ」
👘「衣装も可愛らしくて素敵ですわね!ミニスカートを履いたのは生まれて初めてだわ」
🗡「ううっ、私のはパンツスタイルにしてくださいとあれほど……」
👑「あら、あなたは背が高くて足も長いんだから、出さなきゃ勿体ないわよ!」
👑「いい?みんな!今日はミナーヴァの初ライブよ!
初めてだから失敗しても当然。100点満点のパフォーマンスじゃなくてもいいの。
ただ一つだけ、これだけは忘れないで。
それは……笑顔でいること!!」
『はい!』
その時、楽屋の扉をノックする音が聞こえ、ネミッサが「はい」と返事をする。
「ミナーヴァのみなさん、出番です!」
お互いの顔を見合わせて深く頷きあうと、ミナーヴァはついに初ライブのステージへと踏み出した。
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👘🔮ひとりが辛いからふたつの手をつないだ
⛪✝️ふたりじゃ寂しいから輪になって手をつないだ
💰🗡きっとそれが幾千の
🗡力にもなり
👑どんな夢も断てる気がするんだ
♥️高く飛べ高く空へ
高く蹴れ高く声を上げ
👑🗡いつか挫けたその日の向こうまで
⛪きみの声
✝️忘れない
👘涙も
🔮忘れない
⛪✝️👘🔮💰これから始まる
💰希望という名の未来を
🗡その足は歩き出す
👑やがて来る過酷も
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⛪「あーーーっ、楽しかった!!」
👘「ええ、お客様方もとっても盛り上がってくださったわね!」
ライブが終わり、ガヤガヤと楽屋へ戻ってくるミナーヴァ一行。
その表情は、皆一様に目標を成し遂げた後の爽やかな笑顔を浮かべていた(唯一、諸々の気疲れから疲労困憊のセレネを除いて)。
アテナ、もといアリアたちのライブは大盛り上がりの大成功だった。
そもそも、ここグランツ王国ではまだアイドルという概念は根強く浸透したものではない。
楽器を演奏したり歌を歌ったりという歌手や演奏家、舞やダンスを披露する踊り子は多く存在しているが、それは「芸事」を商売としているもの。
アイドルのように、歌やダンスにビジュアルやキャラクター性などすべてひっくるめて「その存在」を商売とする芸能は、まだ生まれたばかりだ。
そんな中で、ミナーヴァは『プリンセス・アテナのプロデュース』という触れ込みもあり最初から注目度も高かったのだが、そのパフォーマンスの出来は観衆の想像以上だった。
イナンナとユーノの息の合ったフォーメーション、ダンスのソロパートではエオスのスキルが光る。
時折ステージでキラキラ光るのは、ネミッサが操る光の魔術だ。
セレネとサクヤは落ち着いた大人っぽい歌唱で魅了し、アリアは観客の声援に合わせて的確に場を盛り上げていく。
👑「やっぱりネミッサとユーノのコーラスがよかったわね!」
🔮「そうかしら、そう言って貰えると嬉しいわ」
それぞれにライブの感想を話していると、表のステージから思いもよらない言葉が聞こえてくる。
「それでは、本日デビューのアイドルグループ、もう一組のご紹介です!
NORNのみなさん、どうぞ!!」
『…………』
👑「もう一組ですって!?」
アリアとミナーヴァ一行は、衣装のままなのも忘れ慌てて外に飛び出した。
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【ヴォーカル】
👑プリンセス・アテナ
てち
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🗡セレネ・ユスティーシー
昇
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🔮ネミッサ・エステレラ
憂沢時雨
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⛪イナンナ・ウィスク
歌羽
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✝️ユーノ・エ・ヴィクトワール
Esus4
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💰エオス・ラードゥガ
ぴぃた±
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👘サクヤ・コノハナ
7
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【伴奏】
まりーちゃん♡(MaRie)様
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【テキスト】
あきなと。
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