第12話「セレネの日記」/あなた(宇多田ヒカル)
プリンセス・アテナ
第12話「セレネの日記」/あなた(宇多田ヒカル)
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第12話「セレネの日記」
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『明日はミナーヴァのデビューライブの日。
姫様がアイドルグループを作るなんて言い出した日にはどうしようかと思ったけど、何とかここまで来れたというか……来てしまったというか……
思えば15歳で姫様のお世話係に任命されてから、ずっと姫様のことばかり考えて生きてきた。
18歳の時には聖騎士団にも入ったけど、結局そっちのお仕事はほとんど出来なかったのよね。
それでも入隊試験を受けさせてくださった先代の騎士団長殿、そして今も籍を置いてくださっている父上には感謝だわ。
姫様のお傍について、姫様を案じる日々。
決して辛いことばかりではなかったけれど、まぁ、大変なことの方が8割……いいえ、9割以上はあったかしら……
新しく覚えた魔術を練習するのだといって城を抜け出し山を一つ吹き飛ばした日なんて、本当に生きた心地がしなかった。
ほうぼうに頭を下げて自分の部屋に戻ってから、姫様が無事でよかったと思って涙が出た。
姫様のお世話係にならなければ、どれだけ自分のやりたいことができただろう。
姫様のお世話係にならなければ、どれだけ私自身を尊重してもらえただろう。
けれどやっぱり、今となってはもう姫様なしの生活は考えられないのよね。
私には兄弟はいないけれど、妹がいるってこんな感じなのかしら?
……いいえ、これはどちらかというと親心のような気がする……なんて、こんなこと言ったら国王様や王妃様、世の中のお子さんを持つ親御さんたちに失礼ね。
これからどうなるのか今まで以上に分からないことばかりだけど、これからも私は姫様のお傍で、姫様をお守りしましょう。
大丈夫、今が一番大変な時期だと思えば、これ以上悪くなることなんてないのだから。』
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Lyric
🗡一日の終わりに撫で下ろす
この胸を頼りにしてる人がいる
くよくよなんてしてる場合じゃない
Oh ただの数字が特別になるよ
あなたと歩む世界は
息を飲むほど美しいんだ
人寄せぬ荒野の真ん中
私の手を握り返したあなた
あなた以外なんにもいらない
大概の問題は取るに足らない
多くは望まない 神様お願い
代り映えしない明日をください
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【ヴォーカル】
🗡セレネ・ユスティーシー
昇
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【伴奏】
Hiro様
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【テキスト】
あきなと。
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