スクルドの娘への土産【シノ・ちぇり】
NAZNA
スクルドの娘への土産【シノ・ちぇり】
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「くーん!それにしてもホントに可愛いね!うっかり食べちゃいそう」
二へへと笑うちぇりの掌には、コロンと転がるピンクのハート。2人で見つけた愛の御守り。
「だ、ダメですよ!これはニフ先輩への大事なお土産なんだから!!」
ずっと珊瑚を見つめて栗色の尻尾を踊らせ続けるちぇりに慌てて釘を刺すシノ。…とはいえ、ちぇりの言葉は無理もない。輝き、大きさ、愛らしさから言って、ベリーのチョコレートのようだった。ポイッと口に放り込みたくなる、そんな御守りを手に、2人は出張所へ。
「はい、こんにち…あ、あれ?ちぇりさんとシノちゃん!どうしましたか?今日はお休みなのに」
シノが休みの1日、いつもより倍の書類に埋もれたニフが目を丸くして尋ねた。…そうか、私がバドンにいる間、先輩はずっとこんな様子で働いてたんだろうな…チクリとシノの胸が痛む。そんなシノの気持ちを察してか、ちぇりが2人の間に躍り出ると、太陽のように明るい笑顔で話し出した。
「ニフさん、こんにちは!今日はねシノちゃんと一緒にニフさんにお土産を渡しに来たんだよぉ!」
「え!?わ!わわ!お二人の顔が見れただけでも嬉しいのに…!」
喜びに頬を赤らめ、書類の束から顔を出す。2~3枚書類が翻った。
「2人で一生懸命探したの!!ね?シノちゃん!」
ちぇりに促されたシノはちぇりから受け取った珊瑚をニフに手渡した。愛らしいお土産に、ニフは思わず感嘆の声を上げた。
…………
口にパイの欠片が着いたニフが、幸せそうな苦しそうな顔で叫んだ。その横には同じく重くなった腹を抱えた2人が降参とばかりに白旗を振っていた。
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抜けてしまったストーリーを完成させてください。尚、アンサーは1人づつ提出する事(コラボ不可)
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