【31】ちょちちょち
各務(かがみ)
【31】ちょちちょち
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岐阜県益田郡金山町。久野壽彦採譜。柳原書店『日本わらべ歌全集13』より。二音構成【ラソ】採譜キー【N.C.】岐阜バージョンを唄いましたが類歌は全国にあります。
この唄については全集13巻の本文(p353)を引用させていただきます。「古い伝統的な遊ばせ歌のひとつで、岐阜県でも各地でうたわれている。母親が子供と向かい合って、手を打たせたり、胸の前で両手首をくるくる回したり、頭を手で軽くたたかせたり、何ともほほえましい光景である」──守り子たちがうたう前からあった唄でしょう。個人的には最後の「アッカラポのヤ」が好きです。幼い頃読んだ童話に「とっぴんぱらりのぷう」という意味不明の締め言葉があって気に入っていましたが、それと同じ感覚。三つ子の魂というやつかな。
■歌詞
ちょち ちょち ちょち
かいぐり かいぐり かいぐり
おつむてんてん アッカラポのヤ
ちょち:「手打ち」の転訛
かいぐり:掻繰。左右の手を胸のあたりでぐるぐるまわす動作
全集7「東京のわらべ歌(尾原昭夫)」p312によると「ちょちちょちあわあわ」は室町時代から行なわれていた古い遊び。
■各務(かがみ)
【30】参照
■歌唱コード
N.C.(ノンコード)
Comment
3commnets
- 冬濤拍手並びに貴重な経験をありがとうございます。この唄は岐阜生まれと書かれていますが、子守唄はどんどん広まりました。九州で歌われても不思議はないと思います。歌った唄にかんする女性の記憶力は確かです。記憶に頼った歌だからこそ正確だろうと私は思っています。皆さんの作品をゆっくり聴く時間がなく申し訳ありません。
- momiいま踊り的なものを思い出しましたが、確かに胸の前で握りこぶしをくるくる回したり、お腹や頭をポンポンとしてた気がします
- momiこれ祖母が歌ってました! 何か踊り的なものもありましたが祖母が勝手にやってるだけだったのかも知れません。ちなみに祖母は長崎県の出身で九州を転々と転勤で移動はしていますが九州からは出ていないと思います。