【本編声劇】第1話 Part1
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【本編声劇】第1話 Part1
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シークレット☆プリキュア 第1話
「まさかのスカウト!?私たち、プリキュアです!」
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ハーティア帝国の中心にある宮殿。
その薄暗い地下神殿の中に、2人の少女がいた。
「私は行くわ、クリスタルを守るために。だからお願い…貴方はこの国を治めて。」
「そんな…私には出来ません!お姉様こそ、この国に必要なんです!」
"お姉様"と呼ばれた少女が首を振り、答える。
「いいえ、モニカ。貴方は強い子よ。誰かが来るまで、ここで静かに待つの。できるわね?」
「……はい。」
いつもと変わらぬ穏やかな微笑みを浮かべる姉を見て、もう1人の少女──モニカは頷くことしかできなかった。
「じゃあ、行ってくるわね。」
そう言って去ろうとしたその時──
「お姉様!!」
目に涙を溜めながら、モニカは言葉を続けた。
「……また、会えますよね?」
「ええ。いつか必ず。」
返ってきたのは優しくて力強い声。
そして彼女は、鏡の中へ吸い込まれるように消えていった。
奇跡を起こすと伝えられている、5つのクリスタルを抱えて──
❁⃘*.゚
「ねえ!アイツまだ追ってきてるの!?」
琴音が後ろを振り返りながら叫ぶ。
「って言うか何あれ…オバケ?宇宙人?」
ありすも同じように、追ってくる"何か"に視線を向けながら走る。
「ふ、ふたりとも、置いてかないでぇ……」
そしてさとうは、2人に遅れをとらないように必死で足を動かす。
「トリシマーーーレ!!!」
「いやああああ!!!!」
3人は今、全速力で謎の怪物──トリシマーレから逃げているのだ。
その時、ドオオオンッ!!という音が響き、地面が揺れた。
見ると、琴音のすぐ隣で煙が上がっている。
「うわあ!?何か攻撃してきたし!!」
「絶対的にやばいやつじゃん!!」
慌てた琴音とありすは、さらに速度を上げていく。
「琴音…ありす…待って…………ふにゃっ!」
焦ったさとうが、地面に足をとられて転んだ。
「さとう!!」
少し先から琴音たちの声が聞こえる。
立ち上がって追いかけようと体を起こした時、ふいに視界が暗くなった。
おそるおそる見上げると……
「トリシマーーーーレ!!!」
「──っ!」
……が、何の衝撃もない。
「…………えっ?」
目を開けると、前に誰かが立っていた。
「大丈夫かい?」
「まったく、逃げるの速すぎロル……」
さとうと怪物の間に立ち塞がっていたのは、青い髪の青年とピンク色の猫……と思われる動物。
反対側に目をやると、琴音とありすがポカンとした顔で彼らを見つめている。
「……誰?」
3人の困惑の声が綺麗に重なった。
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