バドン島視察へ!【みりん】
しちだ教育研究所
バドン島視察へ!【みりん】
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首都、アヴァロンの元軍師、仕事の関係で遠出や出張は慣れたものである。車酔いや船酔いする者をフィーとともに介抱しつつ、気づくと島に着いていた。
「流石フィー殿。酔祓いの薬草を用意していたなんて…おかげで皆元気に島に降り立ちましたな!それにしても、フィー殿も乗り物に強いんですね」
常に移動は飛行しているフィーは少し答えに詰まった。飛んでいるから揺れを感じないと返したら、みりんはウッカリ発言を恥じそうな気がした。ニコニコと微笑みを返すと、みりんは申し訳なさそうな顔で俯いた。
「私がしっかり薬も用意しておれば…フィー殿もしっかり船旅を楽しめたのに…ずっと私に付き合わせてしまった…」
「それを言ったら、みりんさんだって!自分から荷物運びや皆のフォローばかりしてて…」
「ははは!癖でしょうな、職業病というか…私は皆様を守るのが仕事です、お気になさら…」
「だめです!!」
珍しいフィーの大声に驚いて言葉が止まった。フィーは訴え続けた。
「ここはキリエじゃありません。1人だけ仕事し続けて終わるなんて不公平です…みりんさんも私は楽しんで欲しい…です…」
南国の風と陽射しに、いつもと違う色で輝く羽が震えた。みりんは優しい笑顔で口を開いた。
「そこまで仰るなら、この私のフォローをしていただけませんか?1人では、きっと警備や視察をしてしまいそうだから…」
可愛らしい相棒とのひと時の休み。さて、何をしようか…期待で胸が膨らんだ。
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誘ったフィーをエスコートしてください。
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