vocal:冴響、朝日
«冴響»
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君とだべっていた
«朝日»
「でもまぁ夏は嫌いかな」
«冴響»
猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
«冴響・朝日»
あぁ、逃げ出した猫の
«冴響»
後を追いかけて
«冴響»
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
«冴響・朝日»
バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
嘘みたいな 陽炎が「嘘じゃないぞ」って 嗤ってる
夏の水色、かき回すような蝉の音に
«冴響»
全て 眩んだ
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