【2人声劇】戦前の灯火 〜ヒノキョウダイ編〜
BGM: 『ad-lib piano BGM 無世色』レーニャ様 台本 min ●あなた様のお名前×◎あなた様のお名前
【2人声劇】戦前の灯火 〜ヒノキョウダイ編〜
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『僕らは、双子だもんね__。』
今回は男の絆ってやつです。(たぶん)
どんどん書いて行きまっせぇ!
完結の目処がつきました。まっだまだ続くし、新キャラも出て参ります…(どうなるのやら…( ゚д゚))
ーーーココからーーー
◎「ねぇ、兄さん。」
●「んあ?なんだよ、寝ようとしてたのに。」
◎「まだ日が沈んだばかりじゃないか。」
●「明日も一日中歩くんだ。体力温存。用がないなら寝るぞ。」
◎「あぁ、待ってって。あのさ。」
●「短くまとめろよ。眠いんだから。」
◎「やれやれ、分かってるよ。……僕らさ、長老様から西へ行けっていう指令を受けて、今旅してるじゃない?」
●「それがどうした。」
◎「それで、最初に見つけた人の住む所で修行をしてから里に戻る約束だよね。」
●「そんな当たり前のこと聞くな。」
◎「だったらさ。僕らの前、つまり先代の火の兄弟はどうして戻ってこなかったんだろう。」
●「!……」
◎「僕ら火の兄弟だけじゃない。水や土、十干の名をもらった人たちはほとんどが戻ってきていない。僕らの父さんもだ。」
●「丁。」
◎「どうして戻ってこなかったんだと思う?僕には戻ってこれなかったとしか思えない…。僕らだって__。」
●「人の住む場所すら見つけてねぇのに弱音吐くな。俺たちはそんな簡単に死なねぇんだ。」
◎「兄さんは強いからなぁ。」
●「オマエだって強いだろうが。」
◎「えっマジ?!珍しっ!兄さんが褒めてくれた!」
●「うるっさい。話終わったな?俺は寝るぞ。」
◎「はははっはいはい、おやすみ兄さん。」
●「フンっ」
ーーーココまでーーー
まだ9歳の双子くんです。
回想編ですね。亡くなった弟くんとのお話です。
レーニャ様!!またもお世話になっております!!!!!!
【あらすじ】
十那の初陣から2年後、十干の里から旅に出た2人。涼しげな森林の中で世を明かすため、野宿する『火の兄弟』、丙と丁。丙はさっさと寝ようとするが、丁にはある心配事があって__。
【読み方】
丙→ひのえ
丁→ひのと
十干→じっかん
●丙
→ひのえは本名ではなく、十干族の一員として賜った名前。本名は琉(りゅう)。刀に優れており、背が高い。冷静な物腰であるが、うちに秘める情熱は火の如くとても熱い。玲のことを認めている。双子の弟に丁(ひのと)がいるが、以前の戦で命を落としている。16歳。回想編では9歳。
◎丁
→回想編のみ登場。丙の双子の弟。本名は推(すい)。火の兄弟の弟にあたる。回想編では、兄、丙との旅をしている。
現在編ではすでに戦死している。丙とは対照的に朗らかでゆったりとした性格。回想編では9歳。
【プチ参考】
・(ややこしくなってきました…w)
白煙が上がっているところに、十那と末那十のすむ城下町があります!
・森林は夏と冬、さらに朝夜の気候変動が激しいため、夏は涼しく、冬は寒い。朝は涼しく、夜寒し、と言ったところでしょうか。
・少年双子くんですが、女性の方が声を入れてくださっても全然構いません!!(むしろ大歓迎です)
・『十干』とは、木、火、土、水の五行を兄と弟に分けたもの。『甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸』
(鬼滅の刃をご存知の方は、馴染みのあるものかもしれないです。)
ちなみに少年、丙は、十干族の『火の兄』という位置づけですね。わかりにくくてすみません。
【シリーズ声劇】戦前の灯火
第六幕 https://nana-music.com/sounds/058ed1a9
第八幕 https://nana-music.com/sounds/058fb52c
#戦前の灯火 #2人声劇
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