星めぐりの歌 ⭐️🌟✨⭐️🌟✨⭐️🌟✨
宮沢賢治
星めぐりの歌 ⭐️🌟✨⭐️🌟✨⭐️🌟✨
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作詞:宮沢賢治
作曲:宮沢賢治
あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち
大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて
オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす
enyaテナーウクレレE6🪕
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「星めぐりの歌」(ほしめぐりのうた)は、宮沢賢治作詞作曲の歌[1][2]。賢治の著作『双子の星』にて歌詞が用いられるほか、『銀河鉄道の夜』にも登場する
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歌に登場する「あかいめだまのさそり」とはさそり座の心臓アンタレス、「あをいめだまの小いぬ」とはおおいぬ座のシリウスであり、「へびのとぐろ」とは逆S字が特徴のりゅう座のことである。また「小熊のひたいのうへは そらのめぐりのめあて」とは北極星のことを指していると思われるが、北極星は本来こぐま座の尾の先の星である。
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α星を「めだま」と表現するなど、星座の一般的な解釈とは異なる部分もあるが、歌詞は夜の天空の幻想的なイメージに満ちている。主旋律は親しみやすい五音音階で構成されており、BGMや様々な派生作品中のテーマ曲に採用されている。
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童話作家として知られる宮沢賢治だが、音楽にも深い関心を抱いており、自らが作詞作曲した楽曲がいくつか残されている。
その中でも彼の代表作に挙げられるのが「星めぐりの歌」であり、銀河に浮かぶ星々を幻想的な詩で表現したこの曲は現在でも親しまれ、賢治ゆかりの作品や銀河をモチーフにした作品で使用されることも多い。
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賢治の著作した童話の中にもこの歌が登場しており、「双子の星」では作中に詞の全文が書かれている。
また、賢治の代表的作品である「銀河鉄道の夜」にも主人公であるジョバンニやカムパネルラが星めぐりの口笛を吹く場面が度々見られる
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オリオンは(中天に)高く(かかって、なにごとか)うた(っているかのようだ)
(そしてまるでそこから、あるいはそれらさまざまの星座からふり落とされてきたかのように)露や霜が落ちて(きている。)
くらいに個人的に受け取りました。
質問者さんのおっしゃる「オリオンの涙」と特定してもいいし、
前全部の星座、さそり座や鷲座や子犬座、へびつかい座もをすべてあわせて全天、
夜空一面から降り落ちてくるかのような露や霜でもいいんじゃないでしょうか。
まわりの草木も暖かい季節には露にぬれ、寒い季節には霜の銀砂にまみれて星の光にきらめいているのかもしれません。
詩は、(この場合は歌詞ですから「詞」のほうが適切でしょうが)しばしば的確な言葉を探し出し、できるだけ簡潔な表現ですべてを言い切ってしまおうとします。
言葉は短いと明晰であり、同時に細部は曖昧になります。
こうした詩の曖昧さを想像(みずからの経験や、選び取られている言葉のイメージの喚起力)によって補うものである、膨らませて楽しむものである、と個人的にですが捉えています。
また、日本語の表記は、漢字、ひらかな、カタカナ、alphabet、さまざまが併記でき、また書きかえることができます。実際にやってみると、
露と霜とを落とす
つゆとしもとをおとす
ツユとシモとを落とす
など。見た目のニュアンスが微妙に異なることがお分かりになるかと思います。
また、この歌詞は子供たちが歌ってくれる(見てくれる)ことを前提ともしているでしょう。
言葉をあつかう詩人は、表記一つにも繊細な判断をこころがけ、最上であることを目指そうとしているものなのではないかと思っています
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詩人・童話作家の宮沢賢治(1896~1933)はチェロを愛好していたことで知られていますが、同時に自ら作詞作曲を手掛け何曲かの作品を残しています。
この「星めぐりの歌」はその中でも最も知られたもので『銀河鉄道の夜』の作中にも引用されています。
日本的で素朴な旋律は親しみやすく、近年でもドラマや映画、CMなど時おり使用されています
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「宮澤賢治」・・・岩手県が生んだチョー有名詩人、 童話作家、 ただし生前の評価は「生徒に自作劇や自作音楽を演じさせ、 田んぼのど真ん中にひまわりを植えたりする変人農民教師、 変人農民科学者」・・・であります。
宮澤賢治の「星」に対する関心が並大抵の物ではなかったことは、 代表作が「銀河鉄道の夜 / 銀河鐵道の夜」であることからも分かります。 「銀河鉄道の夜」には様々な星・星座等が登場します、 日本では見ることが出来ない「南十字星」「石炭袋星雲」「ケンタウルス座」「マジェランの星雲」 更には、日本でもおなじみの星座「こと座」「白鳥座」「さそり座」・・・ どれも、天文ファンにはおなじみの名前ばかりです。
更に、初期の童話に「双子の星」というのがあります。 (実はこの初期童話「双子の星」が、 「銀河鐵道の夜」 で引用されていることも宮澤賢治ファンには有名^^;)
一方で、 宮澤賢治は、 当時の東北地方の人間としては破格の「クラシック音楽ファン」でもありました。 彼はベートーヴェンの「田園」をこの上なく愛し、 学校の生徒相手にレコード音樂鑑賞会などを催したりしました。 「銀河鐵道の夜」には「ヅヴォルジヤク作の『新世界交響樂』」が登場します。 音楽そのものを題材にした童話、 「セロ(Cello)彈きのゴーシュ」という名作もあります。(この中に登場する「第六交響曲」とは、おそらく直前に書いた「ベートーヴェンの第六交響曲『田園』」のことでしょう。) 賢治自身が「チェロ(Cello)」を所有していたのも有名な話です。 (ただしその腕は、「かの『セロ弾きのゴーシュ』の数十倍下手くそ也」 との証言をどこかで読んだことがあります^^;)
こんなわけなので、宮澤賢治作の星に関する曲があっても良さそうだ、 と思われるでしょう。 実際、 あるのです。 宮澤賢治は自分の童話や創作劇に向けて、 いくつかの「作曲」をしています。 多くは単旋律、それも凡庸な旋律の歌なのですが、 ただ1曲、 「金剛石」のような美しい旋律の歌があります。 これが、 「日本人が作曲した星・星座に関する歌」として、 私が筆頭にあげたい、 「星めぐりの歌」です(※脚注1)。 その楽譜を以下に披露します。 (宮澤賢治は1933年に亡くなっており、 死後50年以上経過しているので、 著作権上の問題はありません)
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この歌を含む童話、 「双子の星」が作られたのが1918年、 詩集、 「春と修羅」に着稿したのが1922年。 このころ、 自然科学の世界では革命的な「事件」が起きていました。 宮澤賢治が9歳の年の1905年、 かの有名な物理学者アインシュタイン(A. Einstein)(※脚注4)が、 「特殊相対性理論」「光量子理論」「ブラウン運動論」の3論文(※脚注5)をひっさげて、当時の物理学界に鮮烈にデビューしたのです。 さらに、 宮澤賢治が20歳になった1916年は、 アインシュタインが「一般相対性理論」に関する論文を出版した年でもあります。 それと並行して、 1907年には、 ロシアの科学者、ミンコフスキー(Minkowski)が、 アインシュタインの相対性理論を元に、 「我々の世界は、『縦・横・高さ』に『時間』に関する座標軸を加えた、 いわゆる『四次元世界(Veirmensionale Welt(獨), Four-dimesional World(英))』である」 という趣旨の論を展開し、 アインシュタインもこれに同調していました。 ちなみに宮澤賢治が「春と修羅・第1集」の制作を開始したとされる1922年は、 アインシュタインが来日した年でもあり、 日本中で「ソータイセイ(相対性/相對性)の原理)」「アイタイセイ(相対性/相對性)の原理(^^)」 という言葉が流行語になった年でもあります。
自然科学を専門科目として学び 職業としつつあった宮澤賢治が、これらのニュースに接し 深い影響を受けたことは容易に想像できます。 このことは、 アインシュタイン来日の2年後、 1924年(大正13年)に発刊された詩集、 「春と修羅・第1集」の序文を見ても分かります。
[最初省略...]
これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
ここまでたもちつゞけられた
[...中略...]
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです
[...中略...]
記録や歴史、あるひは地史といふものも
それのいろいろの論料といっしょに
(因果の時空的制約のもとに)
われわれがかんじてゐるのに過ぎません
[...中略...]
すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます
大正十三年一月廿日 宮澤賢治
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