終電
52㎐
終電
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線路沿い落ちる夜の帳
信号の明かりに目が眩む
ふらっと立ち寄ったコンビニで
なんとなく手に取る缶ビール
ふわふわ浮かんだシャボン玉
煌く街並み反射して
しゅわしゅわ弾けた真夏の
幼い記憶を閉じ込めた
『また明日ね』
『もう今日だよ』って
小さく笑いあう午前2時
グラスの氷がカラリと鳴る
てのひらの温度で溶けていく
握った左手の薬指
イヤホンのコードに絡ませた
心臓すら茹だるベランダで
僕らを照らした月ひとつ
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4commnets
- 52㎐
- 銀素敵 です、言葉にならないです。
- 52㎐
- ︎︎ほんとに好き。大好き。