8月の出来事【声劇台本】
読み手:○○ 台本:結愛
8月の出来事【声劇台本】
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以下、台本
8月初旬。
(私/僕)は一度目の自殺を図った。
何も考えず、気が付いたら車線へと向かっていた。
車のうるさいブザー音と共に我に返った。
自分は今、何をしていたのだろう。
~走る音~
訳も分からず涙を拭いながら家へと走った。でも、不思議と怖さは無かったのだ。
ただただ、自分のした事が理解できなかった。
8月中旬。
暑さにもだいぶ慣れてきた頃、(私/僕)は市民プールで泳いでいた。
…いたはずだった。
意識が徐々に遠のいていき、目が覚めたら、そこは真っ白な病室だった。
大丈夫ですか?
その言葉に反応し、そちらを見た。何とも言えない視線を感じた。どことなく冷たげな感じがした。
なぜ(私/僕)はここにいるのだろうか。
8月下旬。
ああ、ようやく分かった。
だが理解するのには少しばかり遅すぎたようだった。
~踏切の音~
(私/僕)の足は駅の線路へと踏み込んでいた。踏切の大きな音と共に遮断機が閉じていく。
「これで明日が来ない」
そう言った(私/僕)は跡形もなく消えてしまった。
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私の事実を交じり入れ、書かせて頂きました。
"死"というのは、案外身近にあるのかもしれない。
ふとした瞬間に"消えてしまいたい"そう思ったことはないだろうか?こんな簡単に消えてしまえれたらいいのに。何度思ったことだろうか。
そんなとある夏の出来事だ。
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- 結愛
- 咲音すい借りましたー!