#エスタシオン事務所
6th キャンサー
「聞こえなくなって、辿るものもなくなって。」
■浪風 めまい:燈社みずも
■在間 夏輝:兎茶乃てまり
■メアリー・フィルアルム:西瀬あかり
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(メアリー)
たとえば海の底にあなたが生きてるのなら
私の2本の足を切って
魚になろう
(めまい)
それともこの言葉があなたに届くのならば
私の声帯を取り上げて
捨ててもいい
(夏輝)
艶やかに漂う私は陽炎
叶わない日々に溺れていただけ
(めまい)あなたはいない
(メアリー)分かっている
(夏輝)わかっている
(全員)
消える消える温もりが
私の場所を連れていく
罰を拭うその腕に
抱かれながら眠りにつきたい
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「夏輝ちゃん……メアリー……なんで……?」
「……これでも一応、メアリーと沢山話したんですよ。でも、やっぱり、ね」
「うん。キャンサーに……夏輝とメアリーには、めまいパイセン居ないとだめヨ。せめてちゃんと、ありがとうって言わなきゃ絶対後悔するネ。だから夏輝とメアリー、シャチョに頼んだネ」
「……そんな、だって……私を生き返らせて夏輝とメアリーがいなくなっちゃったら、」
「大丈夫。……ほら、私たちどっちも、今んとこ要らない子だから」
「でも夏輝とメアリー知ってるヨ。……めまいパイセン、恋の目してるネ。ちゃんと、道生サマ、好きなら言わなきゃ、後悔するヨ」
「私もメアリーも、たくさんめまいパイセンに助けられたから。今度は私たちが、めまいパイセンを助けたかったんだ。……だからそんな、悲しい顔しないで、先輩」
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