香り。
紙炉 命
香り。
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大好きな曲なので。
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深夜1時半、夜更かしをしていた僕のスマホが震える。
「いつ空いてるの?」
通知欄に飛び込んできた緑色。
相手は3年会っていない君だった。
心臓がどくりと音を立てる。
走馬灯のように蘇ったのは、
懐かしくキラキラした日々の記憶。
2人で海に行った日。
びしゃびしゃになりながら馬鹿みたいに笑いあって、
たくさん写真をとって。
「今の僕たちならなんでもできるよ。」
なんて、ピーターパンにでもなれた気がしてた。
でも僕はもう、あの頃みたいにピュアではいられない。
人を傷つけたり、泣かせたりもした。
でも何も感じ取れないんだ。
別に君のことを求めてないけど、
横にいられると思い出す。
君のドルチェアンドガッバーナの香水のせいだよ。
変わってしまった君に、
変わってしまった僕。
僕たちの歩く道が交差することはあるのかな。
僕が君をまた好きになることはない。
でも、君の香水があの頃を思い出させるんだ。
僕が君をまた好きになることがあるとしたら。
可能性があるくらいには君は素敵な人だよ。
でもきっと、同じことを繰り返して
僕が振られるんだ。
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