アリス✕ほしのぎんか　LastAlice

あいうえお様　小説

＿＿＿＿あなたは“LastAlice” 　　　　　　　　せいぜい最後まで頑張りなさい。 ボク、なんでここにいるんだっけ。 そうだ、ままとぱぱはどこかに行ったきり戻ってこないのか。 彼、いや彼女は素直で優しい男の娘でした。 男の娘だから、素直だから利用されてしまいました。 「食べるものをちょうだい。お腹が空いてたまらないんだ。」 ある貧乏そうな男がそう言うと、 持っていたパンを差し出して 「どうぞ神様のおめぐみのありますように。」 と言いました。 ある日のこと。 ボクはお昼寝をしようと草原に寝転がっていました。 お洋服はみんなにあげてしまって服を着てないはず。それなのにどうしてか水色のワンピースを着て寝転がっていました。 どうして？と思っているとチョッキを着たウサギがまるで手招きするように走っていきます。 「大変だ！遅刻する！！」 ボクはそのうさぎが気になって声をかけに行きました。 「ウサギさん、あなたはどうして急いでいるの？」 ウサギは、 「いまキミにかまっていられる時間なんてない、とにかく焦っているんだ。」 と言いました。ボクは、 「なら近くまで一緒に行くよ。きっとボクのほうが早いだろうし。」 と言いました。 ウサギはボクの背中に乗って、 「ありがとう、そこを落っこちてくれる？」 と言いました。しょうがないのでボクは穴に落ちることにしました。 「どこのドアをくぐるの？」 とウサギに聞くと、 ウサギは、 「一番左側のドアなんだ。どうせならいっそのこと一緒に行かない？」 と言いました。 ボクは静かに頷いてドアを開けてみました。 ドアの向こうは鮮やかな花がたくさん咲いている美しい庭につながるドアでした。 ウサギがボクの肩から降りて、 「ここからは僕が案内するよ。お客さんとなら遅れても許してくれるよ、きっと。」 と言いました。 どんどんウサギについて走っていくと突然ボクは頭が痛くなりました。 ボクはウサギに、 「なんだか頭が痛いや、ちょっと疲れちゃったかも…」 と伝えました。 ボクはそう伝えたきりふらりと倒れてしまいした。 そう時間は経ってないでしょう。 ボクはちょっと前までいた草原で寝転がっていました。 あれ？ウサギと一緒にいたはずなのに… 楽しかったしまぁいっか、と思いつつももう星空がきれいな夜だったので ぐっすり眠ってしまいました。 「寝てしまったか、LastAlice。まあいいだろう。おまえにワンピースを着せて、暖かい家庭に送ろうじゃないか。」 ＿＿＿＿＿＿＿LastAlice 　　　　　　　　　「Aliceはここで終わりよ。」 🔖ｰｰｰｰｰ　　🗣ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ #小説　│　 　│　　質問や後日談が気になる方は　　　│ ｰｰｰｰｰｰｰｰ　　 │　　コメントにてお待ちしております。│ 　　　　　　 ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ ✉ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　│ │ 歌詞考察と小説を主に制作していきます。　　　　　 │ │ リクエストはコメントまで。　　　　　　　　　 　　│ │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　│ ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ