好物を手土産に【ヤミィ】
NAZNA
好物を手土産に【ヤミィ】
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持ち前の容姿と鋭い美的センスを持ったさとら。伝統の黒いローブを独自のセンスでドレスをなかば勝手に仕立ててしまう程だ。そんな彼女がこの人と気が合わないはずはない。
「下手なカフェ行くより呪詛屋に行く方がいいわ。あの子本当に面白いのよ。そうだ、せっかくだから…ふふふ」
同じ黒のドレス、更に最新のコスメでシック&アダルトクールに決め込んだヤミィは颯爽と呪詛屋に向かった。
「いらっしゃ…あ!ヤミィじゃない…て、その格好…」
「ふふん、黒はより美しい人に跪くのよ…!見て、何処ぞの呪詛屋より私を引き立ててるわ」
サラリと髪をかきあげるさとら。新しい香水の香りと共にとさとらの肌によく合うアイシャドウがチラリと見えた。いつも身につけている雪虫の耳飾りが、香りにヒラヒラと揺れた。
「…やるじゃない」
「ふふ、あなたもね!」
ケラケラと笑い会う2人。
「ほれ、隣町で話題の白牛のチーズスフレ!なっかなか買えなかったんだから!お代よ。さ!美容にいいお茶を用意してもらおうかしら!」
どかっと接客用の椅子に座り、ケーキを差し出した。漂う濃厚で甘いケーキの香り。本当にいつも急なんだから…とボヤきながら、さとらは湯を沸かし出した。
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さとらとのティータイムを過ごしてください。
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