【一人声劇】静かな街
台本:海野チキン 読み手:〇〇
【一人声劇】静かな街
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何ともいえませんが、朗読系の台本を書いてみました。良かったら読んで頂けたら嬉しいです。
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ある日の朝の事だった。
その日の天気予報では「雨です」と放送されていたのに、傘を持って外に出てみたらカラッとした爽やかな雲ひとつない青空だった。
「なぁ〜んだ、天気予報のウソつき」
って、ボヤきながらもルンルン気分で街を歩いてみた。
(あれ?おかしいなぁ〜…いつも賑やかであるはずの街が今日は静かだなぁ〜…)
そんな疑問を持ちながらも、こんな爽やかな青空の下で歩くのは気持ちの良いものだ。
ふと、馴染み深いCafeに寄ってみた。
ドアを開けて見た光景に目を疑った。
「あれ?みなさんはなんでここに?」
「何言ってんだよ〜!!お前さんを待っていたんだよ!!まだ、朝だからこうしてコーヒー飲みながらだけど、夜になったらお前の歓迎会をやろうと思ってな?」
「えっ?あっ‼そういうこと?」
「ずっとみんなでお前の頑張りを観ていたよ!!本当ご苦労さん!!」
「いや〜、まだやりたい事あったんですけどね〜…あはははぁ…」
そうか、俺の物語は終わっていたのか…。
「まぁ、これからはゆっくりと俺らに話してくれよ」
「じゃあ、その時は美味い酒を飲みながらで‼」
俺が楽しくみんなと語り合ったある日の朝、向こうではしっとりした雨と哀しみの涙に暮れていた…。
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#一人声劇 #朗読 #コラボ募集
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1commnets
- 転猫-うたねこ-素敵な台本を読ませて頂きました