どうぞご贔屓に!【シノ】
NAZNA
どうぞご贔屓に!【シノ】
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「ふぅ…書類整理、終わりました!ニフ先輩」
キリエに訪れてから、数日が経つ。簡単な業務なら1人でも十分にこなせる程になり、シノは出張所になくてはならない存在へと成長していた。普段は激務に追われるニフも、彼女の助力のおかげでかなり時間に余裕が出来た。
「流石です!日に日に作業が早くなりましたね。書類の扱いにもミスがなくなってきましたし…私が居なくても大丈夫かも」
「えええ!こ、困ります!流石に1人は…」
小さな出張所に響き渡る笑い声、普段一人きりで切り盛りしていた出張所とは雰囲気が違い、和やかで明るい。
「ふふ、私も今日のために頑張って早く終わらせたんです…うん、充分時間がありますね!」
なんの事やら?とシノは首を傾げる。そんなシノにニコニコとニフは答えた。
「挨拶回りです!理事会の一員として、街の皆様としっかりコミュニケーションを取らないと。連携がしっかり取れているかが1番大事です!書類や業務や理事の指示よりも…」
穏やかな笑顔に確信が宿っていた。ニフは身をもってその重要性を学んできたのだ。
「強い絆はまず挨拶から!さて、外に出る準備をしてください!私も一緒に回りますから、安心してくださいね!」
胸をどん!と叩き息巻くニフ。普段から街の人々に助けられている彼女の言葉は何処と無く頼りないが…シノは苦笑しつつ、いそいそと準備を整えた。
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ニフと共に挨拶回りへ向かって下さい。
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