祈り祀る絶望様
、(男)「」×。(女)『』
祈り祀る絶望様
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。:お願いします神様。私を連れていってください、絶望の淵へ
、:どうかお願いします。俺らに絶望を───
。:祈り祀る絶望。その数週間前まで、私たちは希望を信じていた
、:早くしろよ
。:分かってるー!
、:そんな気にしなくてもいいだろ
。:気にするよ!
、:はいはい
。:適当に流さないでよ!
、:ははっ、ほら、行くぞ?
。:光射す住宅で、手を繋いだ。そしてその手は、
、。::無くなった
、:暖かいどこか。片腕を亡くし、苦痛に悶える中で、痛みを噛み殺しながら、まばらに並ぶ言葉を、俺は読み上げた
、:その世界は希望だった。希望を望んだ代償は、命
。:神は言う。希望と絶望は、均等であるべきだと
、:どうか神様、俺らに絶望を与えてください
。:命を代償としないために、お互いの願った希望と同等の絶望を
、:一人は絶望へ、
。:一人は希望へ
、。::片腕を引き連れて
#みどり伴奏
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