楽な仕事
異譚 刀剣乱舞
楽な仕事
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第一幕「楽な仕事」
畑仕事をする同田貫と山伏。
山伏はやる気だが、同田貫は渋い顔である。
山伏:大地を耕し自然の息吹を感じる、実に結構!
同田貫:俺は美術品じゃねーけど、農具でもねーっての!
山伏:む、同田貫殿、手が止まっているぞ。
同田貫:ああ?俺らは刀だぞ!人の体を得たのは戦うためであって、こうしてちまちまちまちま草抜きする為なんかじゃねーっつーの!
山伏:カカカ、確かに、同田貫殿の言うことは最もであるな。
同田貫:だろ!?
山伏:しかし、戦場で全力を出すには力が必要である。この人の身は、飯を食い、睡眠を取り、そして己の肉体を鍛えておかねば、いざと言う時に本領を発揮出来ぬものだ。故にこの作業も、己を強くする為に必要な事である。
同田貫:……だとしても、だ。こうもずっと畑当番ばっかりやらされてるんじゃ、折角鍛えた体も鈍っちまうってもんだぜ。
山伏:カッカッカ、痛いところをつかれてしまった。どれ、この仕事を終えたら、共に山篭りの許可を主に相談しに行こうぞ。
同田貫:それはなんか違うっつーか…
ぼやきながらも草抜きを始める同田貫
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