【2人台本】カニバリズムの喜劇①
兎角ゆず
【2人台本】カニバリズムの喜劇①
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兎角です。
「この台本は喜劇であり、悲劇であり、推理物であり、日常物であり、ファンタジーである。だが決してホラーではない。」
※演じる際、狂気じみたり、怖がったり、鬼気迫る演技はオススメしません。
【配役】
●子供(男女可)
○母親
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●母さんは僕(私)を愛している。
父さんよりも、兄さんよりも、妹よりも。
家族で一番僕を愛している。
その愛に甘えてしまい、僕(私)は今部屋に引きこもりになっている。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の手料理は母さんのシチューです。
●母さんの字で書かれた手紙と一緒に料理が部屋の前に置かれてある。
最近は家族の顔すらみていない。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の手料理は母さんの唐揚げです。
●いつものように手紙と母さんの料理。
いや、いつもと量が違う。
一人前の量じゃない。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の手料理は母さんのカルボナーラです。
●母さんの手紙はいつもと同じ。
だけど、今度はクリームが多い。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の料理は普通のオムライスです。
●手紙が違う。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の料理は普通のチャーハンです。
●字が違う。母さんの字じゃない。
○母さんより。私はアナタを一番愛しています。
今日の料理は普通の肉じゃがです。
●じゃあ、今料理を作っているのは。
・・・・・・・・・・・だれ?
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【あとがき】
引きこもりのアナタ。
アナタは母親の手料理の味をしっている。
味は一緒。
でもちょっとした違いから疑問が。
じゃあこの料理を作っているのはだあれ?
コメント期待しています。
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