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幼少期から与えられて来た精神的な影響が今も深く根付いて離れてはくれない。あの人が否定的な言葉を話す度に受け入れてしまう自身が居る。あの人が本当に自身に愛情を注いでくれた事は1度も無かったのだろうか、あの人の最後の言葉が、自身で手折った命の言葉が忘れられない。日常で言われ続けた言葉から、最後にあの声で聞いた、「愛している」という言葉まで。散々否定的な言葉を言われ続けてあの人が自身に向ける感情を全て知ったつもりで居たのに、全てが終わってからそんな事を言われてはこの心は収まってはくれない。あの人を消せば全て何も考えずに済むと、やっと解放されると思っていたのにあの人は居なくなってからも自身の心に酷く居着いているのだ、呪いの様に。それから愛という感情が分からなくなってしまった、それと同時にとんでもない喪失感と寂しさが心に舞い込んできたのだ。でも自身はこの心を満たす方法を知らない、いや、実際は知っているのかもしれないが、自身がそれから目を逸らし続けている。向き合うには自身の精神は十年以上経った今でも出来そうに無い。自身はこんなに弱い人間だったのだなと実感する。だから、自身はきっとこの生産性の欠片も無い行為を辞める日は遠いのだろう。そこら辺の人間に声を掛け続けて、それでも時々来る愛情は受け入れずに、繰り返し続けては答えすら見失ってる。
『 ねぇ、そこのお嬢さん。俺と遊ばない?ちょっとで良いからさ!』
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