【二人声劇】泡沫の夢は、レクイエムに散って

◆青年： ◇人魚：

これは誰も知らないお伽噺 なにが正解だったのか、今もわからないけれど、 ────────── 【お手本サウンド】 https://nana-music.com/sounds/04fa23ee ◆青年：ゆゆゆ様 https://nana-music.com/users/6979863 ◇人魚：しゆ様 https://nana-music.com/users/2854938 この度、お手本サウンドをゆゆゆ様としゆ様にご協力して頂きました。とても素敵に演じてくださいました……！快く引き受けてくださったお二人に最大の感謝を。 本当にありがとうございます。 キャプションの方にも台詞を貼って頂いておりますので、タイミングの参考等にぜひ。 ────────── ◇ その魔女は昔、人魚だった (ピアノ) ◆ 「素敵な歌だね」 ◆「ねぇ、話し相手になってよ」 ◇ 「私がこわくないの？ひとじゃないのよ」 ◆ 「こわくないよ。君は綺麗だ」 ◇ 人魚はひとりの人間に恋をした ◆ 「僕が死んだら僕のために歌ってくれないか。その美しい歌声に包まれて眠れたら、どれだけ幸せだろう」 ◇ 彼はもう、長くなかった (曲の雰囲気が変わります) ◆「今日は君の話をきかせて？」 ◇ 身の程知らずにも ◆「はは、君といると楽しくて仕方ないよ」 ◇ 彼を愛してしまったから ◆ 「このまま、時が止まれば良いのにね」 ◇ ただ、生きて欲しくて ◆ 「こんな命少しも惜しくなかったのに、君と出会って明日を望んでみたくなった」 ◇ 「……っ、」 (泡) ◇ だから、愚かな人魚は禁忌を犯した (なにかが壊れる音) ◇ 「さよなら」 (心臓の音) ◆ 「っ、これ、は」 (無音) ◇ それが、間違いだったのに (ピアノ) ◆ 「馬鹿だなぁ、」 ◆ 「、君のいない世界でながらえたって何にもならないんだよ……っ！」 ◆ 「いま、いくから」 (海に落ちる音) ◇ 彼は、海に融けた ◇ だけどこんな醜い声じゃ、君をおくることさえできないから、 ◇ 「＿＿＿貴方の声を、代わりにちょうだい？」 ────────── ◇人魚 「人魚姫」の魔女。昔は普通の人魚だった。 ◆青年 重い病気にかかった人間の青年。余命はわずか。 [お借りした音源] フリーBGM DOVA-SYNDROME様より 「Yours」「人狼の為の子守唄」 その他SEを 効果音ラボ様より On-Jin〜音人〜様より ────────── 私の声でなくとも、ただ君に歌を捧げるため それは、はるか昔。 ひとりの人魚が、人間の青年に恋をした。 けれど、その青年は重い病気を患っていた。 人魚は愛おしい者を救う為、禁忌を犯す。代償として彼女は、美しい容姿も綺麗な歌声もすべて失い魔女となり、二度と海の底から出られなくなった。だけど、青年はそんなこと望んではいなかったのだ。だから…………、 これは魔女と呼ばれる前の彼女のおはなし。 人魚姫のもうひとつのおはなし。 お久しぶりです、とわです。 今回のおはなしは「人形姫」の魔女をテーマに。 ずっと不思議だったんです。どうして魔女はあの子の声を奪ったんだろうって。人魚が人間になるには、何かしらの代償が必要だったのはわかります。でも、声以外の他のなにかでも良かった筈なんです。 例えば、その長い髪を。例えば、その視力を。 例えば、その美しさを。例えば、その恋心を。 それにも関わらず魔女が人魚姫の声を奪わなければいけなかった理由とはなんだったのでしょうか。 私なりに考えてみました。彼等に息を吹き込んでくださる方を心よりお待ちしております。 #二人声劇 #予告風声劇台本 #2人声劇 #声劇台本 #声劇 #台本 #掛け合い #とわの絵本