バッテリー~其々の道~【後編】
台本「沙都琉」音楽「ちゃんRINA」主人公「OTこきあん」大リーガー「山ちゃん」
バッテリー~其々の道~【後編】
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台詞
♦️OTこきあん
🔹山ちゃん
♦️「待て待て~!!まだ記録は伸びてるだろ?
なんで引退なんか。それに俺はずっとやってないんだ。
しがない会社員だよ。安い給料で下げたくもない頭を下げるしか脳のない会社員さ。成功してるお前とは違うんだぞ!」
🔹「成功してる?俺が?アメリカでやっててそこそこ記録出してるのが成功っていうなら確かにそうだけど、
記録はいつか抜かれるんだよ。今日抜かれなくても
明日は抜かれるかもしれない。明後日かも。
そういう状態がずっと続くんだ。怖いんだよ。」
♦️グィとコーヒーを流し込み
🔹「俺に言わせたら、結婚して子供ができて、
その子がちゃんと独立する。
そういうのが成功じゃないかっ、俺はそれができなかったんだ。
ずっと突っ走って気づいたらこうなってたって俺とは違う。お前は凄いよ、ホント。」
♦️肩をポンポンと叩かれた。
🔹「なっ、最後はお前で締めたいんだ。
俺の球を最初にちゃんと受けたのはお前だろ
責任取ってくれよな」
♦️じゃ、あとでまた電話するわぁ、と立ち上がり、
さっさと行ってしまった。
俺が成功者?どこがだよ、成功者はお前だろうが。
人の気も知らないでさ。
手の中にはボールが残されていた。
ボールには、はじめて組んだ日付が書かれていた。
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