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  • ちゃもの声劇へようこそ🐱's user icon
    マスター「へえ、随分と精巧に作ってあるんだね。いっそ余計なくらい」 ウルド「おはようございます、マスター」 マスター「え?」 ウルド「お名前でお呼びした方がよろしいでしょうか」 マスター「マスターでいいよ。これから先、何があろうと君が僕の名前を呼ぶことは許さない」 ウルド「承知いたしました」 マスター「君に名前は?」 ウルド「いいえ。必要であれば頂くようにと」 マスター「……名前なんて、存在を縛り付けるだけだ」 ウルド「?」 マスター「どう思う」 ウルド「質問の内容が曖昧過ぎます」 マスター「そう。なら君の名前はウルドにする」 ウルド「ウルド?」 マスター「意味は知らない。だからこれはただの記号」 ウルド「かしこまりました。ところで、マスター」 マスター「なに」 ウルド「マスターにご家族はいらっしゃらないのですか」 マスター「それは君に何か関係があるの?」 ウルド「いいえ、ただの興味です」 マスター「へえ」 ウルド「何をしたらいいか分からない場合『質問』をしろと」 マスター「……直接何したらいいか聞けばいいでしょ」 ウルド「そうなのですか?」 マスター「まあいいや。君はしばらく調整でもしてて」 ウルド「調整は終了しています」 マスター「なら、城の中でなら好きにすればいい」 ウルド「好きにする?」 マスター「……はぁ。書庫で本でも読んでて」 ウルド「はい」 (SE:足音遠ざかる) マスター「ほんと、声までそっくりとは」