声劇台本「愛しき君主」
語り手:
声劇台本「愛しき君主」
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わたしには、仕える王(王女)がいた。
剣となり、盾となり、命をかけてお守りする事が
わたしの責務だった。
返り血で濡れた姿を見られる度
王(王女)は悲しそうな表情をしていた。
戦で国は敗れ、王(王女)と共に亡命を図った。
追っ手から逃れる日々
王(王女)は心を押しつぶされ
いつしか殺してくれと、わたしに乞うようになった。
「わたしのせいだ。
わたしのせいで、大切な民や仲間が死んでしまった。
…わたしが殺したも同然だ。
すまなかった…。本当は憎かっただろう?
殺してくれて…構わない」
短剣を抜き、勢いよく振り下ろした。
「あなたは死んだ。この髪は敵国へ送ります。
わたしのことを想うなら、罪滅ぼしをしたいなら
わたしと共に、生きてください。」
お借りした音源様:Zzz様
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#声劇 #台本 #白雪つばきの台本
Comment
3commnets
- 亀ノ神
- 白雪つばき
- 亀ノ神初めまして。素敵な台本ですね。王(女王)と語りから強い絆を感じました。 王(女王)はとても優しいからそういうところが好きな部分でもあり、嫌いな部分なのかなと思いました。 色々言ってたらキリがありませんが、とても素敵です。