闇
作詞: Sken
闇
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ステンレス製の肺に
縦長に写った呼吸を
まるで死というものが
近いように感じながら
空気の振動 車の音は
波音のように
この街を包んでいる
生きているという奇跡を
歩道の白線の上歩いて
気づくと奥歯が割れそうなほど
下を向いていた
白線を無視して
また違う白線を歩く
この白線は僕のためのものじゃない
命を守るための
ルールを守るための
空気の振動 車の音は
近い場所で駆け抜けて
雨は止んでいる
長く続く晴れの日に降った
あの雨は止んでいる
幸せな歌が聴きたい
こんな夜
ステンレス製の肺から
風に消されるような声で
音が言葉が
世界に消されていく
それでもいいや
幸せな歌を
肺一杯に吸い込んで
幸せな歌が聴きたい
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