6.悪ノ娘
悪ノP
6.悪ノ娘
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ボカロと出逢ったのは、引っ越してから。
ネットに繋がってるパソコンが家に来た2008年くらいか?
ミク世代としては本当に初期の初期かな。
今の有名Pさんたちも新生だし、mothyさんの曲もあんまりなかった。
そも大罪シリーズじゃなかったし、鏡音三大悲劇とかあったな。
確かまだ小学生だった2008年以降の数年。
その辺が特に記憶に残った曲が多かったかな。
楽しい嬉しいが増えて、幸せだったのかも知れない。
その時の気持ちは、よく思い出せないけど。
昔々あるところに、悪逆非道の王国がありました。
なんて、一側面から見た感想に過ぎない。
裏側は見ました?右は?左は?上は?下は?
大人になる階段を昇ることなく成長してしまった少女。
卑しい大人たちに転がされ悪へと仕立てられていく少女。
知らぬ間に悪魔に取り憑かれてしまった少女。
彼女が犯した罪は、本当に彼女だけの責任だった?
ねぇ、悪逆非道の王国を作り上げていったのは誰だった?
当事者でもなければ、多角的に客観的に見られるのに。
それをしないのは大人の都合なんだろうね。
それはきっとファンタジーの世界だけの話じゃない。
古今東西、リアルで起きてること。
この世界はこういうものだと、一枚の絵を見ているだけ。
でも、そんな額縁は邪魔だ。
あの木を、草を、花を、虫を、自分で触れて知りたい。
あの壁を、刃を、鏡を、人を、自分で触れて知りたい。
だから、モデルケースなんかよりも世界へ飛び出すための扉が欲しい。
だって、物事を多角的に見れないのはつまらない。
喜劇の裏の悲劇だって、悲劇の裏の喜劇だって知りたい。
この世界中の色んなことを、いっぱい知りたい。
たとえ自分は傷つくようなことだって、構わないから。
縛らなくていいことまで、既存の価値観だけで縛らないで。
なんて……そんなの、今は願うこともできないけれど。
#singing_CIA
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