幼稚園の頃から母親の天城越えを聴いて育った。
俺はよくセーラームーン!ってはしゃいで歌ってたなぁ。
多分、当時の俺は今のお兄ちゃんよりは上手かったと思う。
何度も何度も繰り返し、同じ歌ばかり。
それでも飽きなかったのは、楽しかったからかな。
小さな頃から歌が、踊りが、絵が好きだった。
テレビの前で教育番組と一緒に歌って、踊ってた。
絵を描くのだって、小学生の時には家の石壁に落書きしていた。
多分、ただただ楽しくて仕方がなかったんだ。
上手くなくても、好き。
上手くなくても、楽しい。
上手くなくても、やりたい。
とどのつまりは下手の横好き。
でも……それは、いけないこと?
趣味は好きだからやることじゃないの?
上手いからやるのとは少しズレてないかな?
たとえ下手だと言われたって、それが好きだから。
だからこそ、上手くなりたいと思うのはいけないこと?
ケチをつけられる筋合いはない。
文句を言われる謂れもない。
そんなに言うなら、テメェにも撃ち返してやる。
テメェの趣味で迷惑を被ってるので や め ろ 。
きっと、横槍を入れてくる奴は鏡を見ないんだね。
そう思われるかも知れないことを考えられない。
そんな馬鹿は 月 夜 ば か り と 思 う な よ ?
……じゃなくて!
月に代わってお仕置きされろ!
好きなことができない人生なんて、クソ喰らえだ!
好きなことを侮辱する奴らなんて、クソ喰らえだ!
だって、嫌なことだけじゃあ人は簡単に壊れちゃうから。
#singing_CIA
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