また冬が来たようですね。
巷では初雪がちらほらと、この国にも垣間見られた、なんて話題が上がったりして。
気付けば夏が過ぎ、怒濤の秋が死に行き、全てを留まらせる冬になる。
銀杏の葉が、風に吹かれてボンネットに横たわる。
たった10km、されど10kmの道程のスタートラインで乗り込んだ銀杏の葉は、ゴールを通り越しても居座り込んだくせに、存外簡単に居なくなったりして。
その光景に、嗚呼、冬なんだなと誰に告げるわけでもなく言葉を飲み込む。
皆様、暖かい格好でどうか健やかに。
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