君は早起きしたのが さも得意そうに
寝ぼけ眼の僕を朝食に追い立て
ねぇまた巨人が負けたってさって
高田の背番号も知らないくせに
どうでもいいけどトーストが焦げてるからね
僕は君に新聞通になってほしくない
新しいエプロンも可愛いけどね
また 慌てて焦げを作るんだろう
前に親父が来た時も 僕の好物のカラスミを
手みやげにとくれたのに
わざわざまた 煮てダメにして
ごめんなさいって言いながら
一番笑いこけたのは君
全く君のドジだけは日本一
おいこりゃお前の母親以上だぞって
親父が目を細め 囁いた
だからさ怪我だけは気を付けとくれ
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