鈍色と花守

ベルン【】メア【】

「花が好きだった」 【あらすじ】 すべての生物が生きていく上で必要とする『ログ』の枯渇。それはガイドハイク帝国では、どこよりも大きな問題だった。この国では小さな花を咲かせるのですら、難しくなりつつある。 城の片隅に存在する、環境の整えられた小さな庭園。その場所の世話をしているのは、皇帝の幼馴染の女性だった。 ⚠️性別変更:×/台本変更:×/転載:×/ 使用時拍手お願いします。 ――――――――――――――――――――――― （足音ＳＥ） ベルン「コスモス？」 メア「うん。綺麗に咲いてくれてよかった、ちょっと心配だったから」 ベルン「今年は去年よりログ少なかったもんね」 メア「ちゃんと咲かない花も、多かった」 ベルン「……ごめん」 メア「ううん。仕方ない事だよ、ベルンは悪くない」 ベルン「っでもこれは」 メア「でももだってもないの」（ゆっくりベルンを遮るように） ベルン「……」 メア「もう。これ以上そんな顔してると私怒るからね！」 ベルン「うっ」 メア「嫌でしょ？　ほら、せっかく時間できたならゆっくりして行って？」 ベルン「……そうだね、そうしようかな。あ、と。そうだメア、これあげる」 メア「え？」 ベルン「メア、サクラ好きでしょ。時間かかちゃったけど、髪飾り作ってみたんだ」 メア「あ、あれ、私ベルンに言った？」 ベルン「ずっと前にね。メアは自分の事あんまり話してくれないから、ちゃんと覚えてるよ」 メア「……どうしよう」 ベルン「うん？」 メア「嬉しくて泣いちゃいそう」 ベルン「大袈裟だなぁ。もっといろいろ言ってくれてもいいくらいなのに」 メア「な、なら！　春になったら一緒にサクラ見てくれる？」（立ち上がる） ベルン「僕に仕事さぼれってこと？」 メア「もう、そうやって意地悪言う！」 ベルン「ふふ。ごめんごめん、一緒に見るよ」 ――――――――――――――――――――――― ベルンハルト・ルーフェン・セル・ガイドハイク　男/22歳/人間/ガイドハイク帝国 ガイドハイク帝国の現皇帝。幼馴染であるメアの前ではよく笑う。忙しいながらも時折時間を作っては庭園にいる彼女の元へやってくる。 アイフォーメア・ニル　女/22歳/エルフ/ガイドハイク帝国 城に仕える侍女の娘、ベルンの幼馴染。花とベルンの笑顔が好きな女性。与えられた庭園で花の世話をしている。 【用語】 ログ：この世界の生きとし生けるものにとって空気と同じくらい必要不可欠なもの。大樹リーヴァが生み出している。 ――――――――――――――――――――――― 実は同じ世界、の久々の更新は『鈍色の王』。しばらくは彼と、その周りの話。単体でも使えます。 元より環境故に歪であった彼がなぜああなったのか。なってしまったのか。その欠片。玉座より6年ほど前。 ★改変ご遠慮ください。使用時に拍手を残していただけると幸い。 追記１:ログ↑じゃなくてログ↓です。分かりづらくて申し訳ない。 ファンタジー実は同じ世界観シリーズ https://nana-music.com/playlists/2450519/ #声劇 #掛け合い #台本 #声劇台本 #シリアス #ファンタジー #二人声劇台本 #声劇民と繋がりたい #藤鴇ゆずり台本