【短編小説】夏祭り⑬
古畑 時雄(Tokio Furuhata)
【短編小説】夏祭り⑬
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【短編小説】夏祭り⑬
八代神社の境内から花火大会の花火を観る事になった僕とサツキであるが、二人は幼い頃、一緒に花火をした時の事を思い起こし、こんな会話を交わしたのだ。
「ハヤトくん。昔、一緒に花火した事、覚えてる…」
こうサツキが僕に言って来たので、僕はサツキにこう答えた。
「サツキ、覚えてるよ。一緒に線香花火、競争したよなぁ…」
僕は笑顔でこうサツキに向かって言ったのだ。その時、サツキも嬉しそうに僕にこう話し掛けたのだった。
「ハヤトくん、いっつもムキになって……負けたらもう一回、勝負だって言ってたよねぇ」
このサツキの言った勝負とは、線香花火の火の玉がどちらが長く最後まで落ちずに居るかと言う事を言って居たのだ。
そんな話を二人で暫くして居ると、二人の目の前に天高く大きな花火大会の花火が上がった。
これを観てサツキは僕に、こう言葉を掛けた。
「ハヤトくん。ハヤトくんとふたりで、花火が観られて良かった!」
このサツキの言葉を聴いた僕も、今観ている花火と幼い頃、サツキと一緒に線香花火をした時の事を重ね、サツキの事をとても愛おしく感じたのだ。
しかし僕はサツキに自分のこの気持ちを悟られまいと、自分の心の中にこの感情を押し込めたのであった。
つづく…
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