【1人声劇】 感情の記憶
演者()
【1人声劇】 感情の記憶
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「私は貴方の幸せを…」
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貴方に出会ったあの日から 私の記憶が生まれました
淡々とした ただの記憶処理
しかし ある日から 私は感情を学びました
「悲しい」「寂しい」「辛い」「懐かしい」「嬉しい」
「愛している」
貴方のお父上がつけられた 私の学習能力
それは 役に立てたのでしょうか?
貴方を窓から抜け出させた あの瞬間
私の頭を駆け抜けたのは 「愛している」 その想いただ一つ
貴方は私の兄妹で 私の愛するべき人でした
私が機械でなければ 貴方を幸せにすることも
貴方を苦しませないことも
できたかもしれないのに…
「私の娘を頼む。Jiyo、守り抜きなさい。
それをお前の使命としよう。」
そう、お父上は仰られました。
私はできましたか? 貴方は生き延びていますか?
幸せになっていますか?
廃屋のちりとなり 貴方を失った私にまたいつか…
会いにきていただけませんか…。
あぁ、神さま。 次にもし生まれ変われるのならば
私をニンゲンにしてください
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主人の幸せを願い 身を捨てたAI
これが私の幸せだと 胸を張る勇気。
賞賛されるべき美しき愛情
解釈的解説は下記の2人声劇「感情の彼方」を参照ください
https://nana-music.com/sounds/03d0b11a/
ティニーとJiyoのアナザーストーリーといいますか、別視点といいますか、書いてみました。
ぜひ、Jiyoには幸せになってほしい。
ニンゲンになってほしいですね。
#四ノ宮りゐオリジナル #ノエルの世界 #1人声劇
#AI #悲しい
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1commnets
- 転猫-うたねこ-素敵な台本、演じさせて頂きました!