【声劇台本】贄の寵愛【一人声劇】
握り飯
【声劇台本】贄の寵愛【一人声劇】
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今回もホラー風です👻
春は良いホラー日和🌸🐰🥚✨✨
神に魅入られてしまった人間が本当に愛していたのは…というお話です。幼馴染は主人公に会えて嬉しかったんでしょうね。毎回風呂敷が畳めない🤤
一人称二人称改変ご自由にどうぞ!
お気軽にお使いください〜〜(╹◡╹)
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幼馴染が死んだ。
登山中の不幸な事故だったらしい。
その日の晩、夢を見た。
自分は山の中にいた。
そこは、幼馴染が人生を終えた場所だった。
山中奥深くには祠のようなものがあった。
岩肌を削り作ったようなそれは、夜の暗さも相まって不気味だった。
鈴緒を握ると、か細い音が鳴る。
すると、祠の扉が開いた。
月の光すら飲み込む漆黒。
平時の自分ならば、決して足を踏み入れなかっただろう。
しかし、なぜかその時は、恐怖を感じていなかった。
足が勝手に進んでいく。
暗闇をどれほど進んだだろう。
突然、開けた場所に出た。
体育館ほどはある広場のような場所だった。
月の光が差し込んでいるのか、ほんのりと明るい。
その中央に、幼馴染が居た。
おもわず、名前を呼ぶ。
振り返ったその顔は、あの頃の面影を色濃く残している。
違うのは、その隣に知らない”ナニカ”が居ることだ。
人のようで、人ではない。
虫のようで、虫ではない。
形容しがたい、禍々しい、”ナニカ”。
それは、まるで逃がさないとでもいうように、幼馴染の手足に、胴に、首に、頭に、絡みついている。
それでも、幼馴染は微笑んでいた。
唇が動いた。
「 」
気が付くと、自室のベッドの上だった。
夜が明ける。
あの子はいない。
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お読みいただきありがとうございました!
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