【声劇】雨の夜行列車
【BGM】玉響・【台本】明治・【読み手】Satsuki
【声劇】雨の夜行列車
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凄く惹き込まれる台本だなぁと感じました
以下台本
月の夜行列車は少ない乗客をのせて旋律(せんりつ)の道を走っていた。
悲しい少女は崖(がけ)の駅で降り、身を投げ、やがて星となって消えた。
おだやかな老人は花の駅で降り、妻の写真を抱えて、野原の向こうへと姿を消した。
それでも月の夜行列車は次の駅へと星の線路を駆けていく。
不意にぽつぽつと雨が硝子(ガラス)に弾け、列車は雨の駅に着いた。
自分はここで降りよう。
何年も何年もこの夜行列車で無数(むすう)の駅を通り過ぎて来た。やっと、ここで終わりたいと思ったのだ。
運転手は言う。
「ここで良いのか」と。
うん。ここでいいんだ。
頬(ほお)に滴る(したたる)のは雨か、涙か。もう分からないけれど、気づいてしまったんだ。
僕は(私は)雨を待っていた。
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