【声劇】you
【BGM】ハクユミル・【台本】明治・【読み手】Satsuki
【声劇】you
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どんどんイントネーションの正解が分からなくなる
以下台本
原点。
それを問う。
君の原点を指し示して(さししめして)欲しい。
遥か遠い故郷(こきょう)の時計台か。
路地裏(ろじうら)で泣いたあの少女か。
それとも、煉瓦(れんが)に燃えたあのノスタルジアか。
(速め)
君はあまりにも動き回りすぎたと思わないか。
自分を忘れてしまったとは思わないか。
そこにいるのは、君か、他人か。
君の顔はどんなだったか。君の歌声は何を伝えていたか。
そんなのも、忘れたんじゃないか?
その焼けた仮面には何が描(えが)かれている?
君の目、君の頬(ほお)、君の唇(くちびる)。
筆先(ふでさき)が1ミリ違うだけで君は僕になるんだ。
そう。僕だよ。
何者でもない、原点を忘れた人間たちの成れの果て。
君たちが忘れてしまった君たちの集合体。
ねぇ、ほら。
僕はどんな顔をしてる?
僕はどんな声をしてる?
僕は、今……何を話してる?
……。(ため息や笑いなど、あなたの演技)
僕みたいになる前に、君は君を探したらいい。
そこにあるものが、原点だ。
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