【二人声劇】決戦前夜
◎(お名前)×〇(お名前)
【二人声劇】決戦前夜
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SF声劇。宇宙規模の決戦を前に控えたライダーと、ライダーの機体に搭載されたAIナビゲーターとの会話。ご自由にどうぞ。
エミル◎ 男性。宇宙飛行士(ライダー)のエース。覚悟している。
ジルダ〇 女性。エースの機体に搭載されたAI。慰め方が下手くそ。
※※※※※
◎「良い夜だな、ジルダ。いつになく、空気が澄んでる」
〇「はい」
◎「……明日の決戦、勝てると思うか?」
〇「勝算は低迷しています」
◎「だろうなぁ……あの先輩も、大ベテランも、機体が爆発しちまえば、みんな死んじまうんだから」
〇「しかし、ゼロではありません」
◎「はは……相変わらず、慰め方は下手くそだな。お前のそういうとこ、俺、結構好きだったよ」
〇「エミル」
◎「わかるよ。明日、俺は死ぬ。これは負け戦だ。お前のナビがあっても、俺の腕があっても、明日……負ける」
〇「人間には機械の出した勝算を覆す力があると、あなたは私に教えてくださいました」
◎「力があるのは強い者だけだよジルダ。強い意志あるものが勝つんだ。けど、俺は……」
〇「あなたは、勝ちます。必ず、勝ちます。
私は、ナビゲーターです。あなたのための」
◎「……ははは。本当に、へったくそな慰めだなぁ……」
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