鶴の羽
読み手: × 台本:有栖川藍菜 BGM:みわたかさん
鶴の羽
- 52
- 3
- 2
ある日、街の子供達と遊んで、折り紙の鶴 を折った。
その小さな羽は、この羽では空には飛び立つことは出来なそうで。
「何をしておるのじゃ?」
窓辺で空をぼんやりと眺める 彼 に問いかける。
空に吸い込まれてしまいそうな、だが あの折り紙の鶴のように 寂しそうに弱く感じるその顔に
何故か、不安と少しの焦りを感じた。
『何でもないよ』
「嘘をつけ。今お主の心はここにおらんかったじゃろ?」
まるで見透かしたかのようなその言葉は
自分の中の掴めないソレを誤魔化したかったから。
「お主はいつまでここにおるのか?」
『いつまでだろうな』
「…いつまでも、いるがよい」
思わず本音が出てくる。
いつまでも、ずっと一緒にいたい。
そんな細い羽なのに、ここから飛び立とうとしないで。
そんな 気持ち が口をついた。
窓辺の夕日に折り紙の鶴。
まるで、街を見下ろし飛び立とうかとするような、そんな姿だった。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
◎アドリブは構いませんが、世界観が壊れない程度にね
◎語尾など読みにくければ変えてもいいですが、世界観が壊れないt(ry
前回書いた 羽の行方(https://nana-music.com/sounds/02de8939/)のアナザーです。
話し口調と語りが違うのは、違いを出したかったからなので、ご容赦下さい。
この女の子はどんな立場なのか、この 彼 とはどういう関係なのか
それは、読み手さんの想像にお任せします。
「」と語り→女の子
『』→彼(男の子)
のイメージです。
掛け合っても1人で演じてもいいと思います。
#声劇台本 #声劇 #一人声劇 #二人声劇 #1人声劇 #2人声劇 #掛け合い #和風 #コメントもらえれば聞きにいきます #拍手もらったら泣きます #使ってもらえたら喜びます #一度台本が消えた
Comment
2commnets
- ちはる🍀 🌸3年記念❄️今までありがとうお借りしました
- 有栖宮のん@今までありがとうございましたお借りしました