羽の行方
読み手: × 台本:有栖川藍菜 BGM:みわたかさん
羽の行方
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高い空を舞い降りていく羽。
その羽は、まるで雪のように軽く、雲のように消え入りそうで。
「何をしておるのじゃ?」
少女は無邪気に笑いかける。
まるで 穢れ(けがれ) という存在を知らない無垢な天使のような顔だった。
『何でもないよ』
「嘘をつけ。今お主の心はここにおらんかったじゃろ?」
羽が空を舞う。
まるでどこへ向かったらいいのかわからないように。
「お主はいつまでここにおるのか?」
『いつまでだろうな』
「いつまでも、いるがよい」
少女はぽそりと、そっぽを向きながら呟く。
その耳が、少し夕焼けに染まっているように見える。
『いてほしいのか?』
「っ!?ば、バカものが!そんなお主には夕飯は抜きじゃ!!知らん!!!」
『え!?あ、お、おい!待ってくれよ!』
羽が舞い降ちる。
でも、直ぐに風に巻き上げられ、空の奥へと消えていった。
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◎アドリブは自由ですが、世界観を変えない程度にね。
◎語尾などは変えても大丈夫です。
とある鍵作品の空気のイメージですね(笑)
わかる人だけわかってくれればそれでよいです。
古風な喋り方をする現代の子なのか、古い世界の話なのかは、お任せします。
イメージは
ナレーション(無地)、『』→男性
「」→女性
なイメージです。
一人でやってもいいし、二人で掛け合ってもいいですよ。
女性部分少なくてごめんね?(笑)
今度アナザーでも書きますかね(笑)
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